夜の2時。
俺は登録者数を稼ぐために、
地元の有名な廃病院に生配信で乗り込んだ。
正直ビビってたけど、
「やっぱり配信はリアルじゃなきゃ盛り上がらないだろ!」
って、強がってた。
配信を開始すると、最初はコメントも盛り上がってた。
「おーい、早く進め」
「怖すぎwww」
「やめとけマジで」
ふざけたコメントに笑いながら、
カメラ片手に暗い病院を進んでいった。
2階の廊下を歩いていると、
視界の端に何かがぶら下がっているのが見えた。
近づくと、それは生の腕だった。
肘から先だけ。
腐ってるのに、まだ微かに指先が震えている。
俺は怖さを隠すように、無理に笑ってカメラを寄せた。
その時、コメント欄に異常が出た。
いつもなら「うわw」「逃げろwww」とかが並ぶはずなのに、
突然、画面いっぱいに、
「かえせ」
「かえして」
「かえせ」
「かえして」
「かえせ」
「かえして」
──びっしりと、同じ言葉が流れ続けた。
リロードしても止まらない。
しかもユーザー名が全部文字化けしていた。
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