「身体、動くようになったでしょ?落ち着いて吸って大丈夫よ。息はできるかしら?私がここにいる間は誰も入って来れないから休んで大丈夫よ。」
女性は笑っていた。「背格好を見て男性かと思ったのよ。怖がらせてごめんなさいね。お怪我はない?」
私のタバコに興味を示したのか、「このタバコ見たことないわね?もし宜しかったら1本いただいても?それと火をお借りしても大丈夫かしら?」としゃがみこむ。
ライターを手渡すと火をつける。女性は「ありがとう。見たことの無い黒色のタバコね、甘いフレーバーが好みだわ。」と私に告げる。
私「気に入ってるんですよそのタバコ…あまり吸ってる人がいない銘柄なんで…ありがとうございます…」
何故かこの女性と話さないといけないという気持ちになっている自分がいた。
問いかけに答えないと酷い目に遭う気がしたのだと友人は言う。
「そうね…なかなかこのフレーバーには会ったことないわ。貴女のタバコいい香りね。」
私「アンタは何者なんです?」
「私?トラックの運転手さんから聞いたでしょ?会いに来たのよ、あの人にね。」
まさかとは思ったがあの話の女性なのか?でも周辺でこの話を聞いてる人物はいなかったはず。友人はこの段階で怖くて仕方なかったと。
だが話さないといけないという謎の使命感と、好奇心が勝ってしまったのか色々と聞いてしまったそう。
私「冗談ですよね?そんなこと有り得ないでしょ…」
女性はこちらを向くと「本当の話。ずっと追いかけていたのよ。私、一度気になったら子がいたら諦めないタイプなのよ。」
私「お兄さんはどうなったんですか」
「捕まえたわよ。私の事見た時に驚いた顔して…」
























あるいはこの女性はサキュバスか何かなのでしょうか?