女性はこちらを向くとクスクスと笑ってこう答えた。
「そうねぇ…もう私に見つかっちゃったもの。逃がさないわ。ずっと一緒よ。」
女性はタバコを吸い終わると私を見下ろしながら
話し始めた。「貴女、とても肝が据わってるわね。ここまで質問する子はなかなかいないわ。どんな男でも大抵、黙っているか泣いているか謝っているかのどれかよ。」
女性は「うーん…」と首を傾げて私の方を見た。
「そうね、こういう子も必要だわ…男じゃないけど…私は気に入ったら性別は気にしないタイプだからね。」
女性はキラキラとした目でこちらを見ている。
「この話を聞いたのが貴女で良かったわ。女の子でも1度くらいは手を出してみたいけど私みたいになれば可哀想だから。今まではそう決めてたんだけど…」
女性が正面に来るとしゃがみこみ、私の頬を両手で触れる。口を開けて笑みを浮かべているためか、白い尖った歯と真っ赤な口内が見えた。何故か運転手さんと目が合った気がする。
「でもね、話の合う女の子が1人いても良いわよね?私、寂しがり屋だから…」
女はこちらを見ながら笑みを浮かべている。
「私、貴女のことも気に入っちゃったのよ。…また会いに行くわ。鬼ごっこだと思って楽しみましょ。童心に帰ったみたいでワクワクするわね。」
「また会いましょ。」と女が友人の頬を撫でた。
「それと、タバコをもう1本いただいていくわね」と女が持っていたタバコの箱から1本取り出していった。
女が笑顔になり背を向けて去ろうとした。その時に項の辺り、長い髪の間から何がはみ出たのが見えた。
























あるいはこの女性はサキュバスか何かなのでしょうか?