Aを轢いたトラックから降りてきた男は何が起こったかわからないような表情でAを見つめていたが、取り返しのつかないことを自覚したのかそのままうずくまってひたすらごめんなさいと繰り返していた。
一瞬の間で起きた出来事に体がついていけなかったのか、俺はそのまま嘔吐していた。
通行人が救急車を呼んで到着した頃にはAはもう動かなくなっていた。
Aが運び込まれて遠ざかっていくサイレンの音を聞きながら俺は携帯を確認した。
Aに送った写真。
そこには1人でカメラに向かってピースをする俺の姿があった。
何故かそのとき、俺は恐怖よりも助かって良かったという気持ちが大きかった。
写真はそのまま削除した。
そのまま2週間ちょっと経ち、卒業も間近だったが俺は大学を辞めた。
仲の良かった4人のうち3人が立て続けに亡くなったこともあり、誰も俺に近づこうとはしなかったこともあるが、外を出歩くのが怖くなってしまった。
しばらくは部屋に引きこもっていたが、さすがに外に出ないと息も詰まるので近くのコンビニに行くことにした。
玄関で靴を履いてるとき、何故か顔の両面に違和感を感じた。
誰かに至近距離で見つめられているような感覚だった。
見てはいけないと思いながらもスマホのアルバムを開く。
アルバムの最後、そこには消したはずの写真があった。
震える指で写真をタップする。
1枚目から9枚目、俺一人の写真。
10枚目
死んだはずの3人が俺に顔を向けていた。
じゃあ主人公も3人と同じで、あの世に行く?
他の三人は、主人公だけ、生きていておこったのかな?
いや怖すぎんだろ
怖い
面白いからもっと自信をもってよ
こういう系の話結構好き