区広報課は「デマ情報」と否定するが、2019年3月、未買収地の空き地に突如境界標が出現。
フェンス越しに佇むその杭には、新たな管理者の名前が刻まれていた――
「東京○○管理公社」。公的記録に存在しないこの組織名は、区の土地台帳に80年前から記載され続けている。
最近、近隣住民の証言によれば、この空き地を頻繁に訪れると、同じ夢を見るようになるという。夢の中では、広大な土地にコンクリートの建造物が立ち並び、多くの人々が忙しく行き来している。
国土地理院の古い航空写真を重ね合わせると、これらの「公園予定地」だけが、1944年10月と現在で輪郭はほとんど同一だが、微妙に、そして確実に拡大を続けていることがわかる。
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この文章は、地域問題を専門とするジャーナリスト、M氏の未発表原稿です。
彼は東京の都市開発と土地問題について取材を続けていましたが、大手メディアが取り上げない案件を独自に調査していました。この原稿は彼のクラウドストレージから共有されたもので、
最終更新日は彼が『取材のため区役所に行く』と言って出かけた2020年12月12日です。
それ以降、彼の消息はわかりません。
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