流石東京と言ったら良いのか。ここまでヤバい奴も
いるもんだとしみじみ思い家へ帰る
その数日後の昼。俺は純也と遊ぶ約束をした
俺は駅の前で純也を待ち続ける
だがいくら経っても来ない。すると電話が来る
純也だった。
「もしもし?おせーよおま…」
「やばいやばいやばい!!助けてくれ!」
「え、な、何だよどうした?」
「この前話した女のことなんだけどよ!!」
「女って…人形持ってた?」
「そう!!」
「それでどうしたんだよ?」
純也は焦って説明しだした。
純也が俺の所まで歩いている時、偶然
あの女のアパート近くに来たらしい。
そこらへんは道自体が裏路地のような所で
人なんてほぼ通らなかった。そこを歩くと
すると前から身の覚えのある女
あの時の女だった。
純也は呼吸が止まるほど怖かった。
あれだけ人形をボロボロにしたんだ。
怒られてしまう…とかそういうのじゃない
女は、ボロボロになり外れた腕などを
なにやら黒い糸で無理矢理結び付けていた
そして、人形を背負い歩いていた。
長い髪で人形の首をぐるぐるまきにして、
自分の体にくくりつけながら。
女はこちらに気付くと笑顔でこっちへ来る
純也は逃げる事が出来ず女はまたあの時のように
「久しぶり!見て?可愛いでしょ?」と…。
返事なんて怖くてできない、固まっていると
女は純也の指に触れた。
「この前のお礼、この子凄く喜んでたよ
この子が作ってくれたんだ、
死ぬまで大切にしてね」
純也の薬指にはボロボロなリングに
ボンドか何かでくっつけた人形の目がはめられた。
その場でリングを取り外す余裕もなく逃げたらしい
それで俺に連絡したと…。
「なぁ頼む!今すぐ迎えに来てくれ!!
指のリングも怖くて触れねぇ!!!」
純也は電話の先で大泣きしながら俺に話していた
「お、おい!!落ち着けよ!今行くから!
んでどこにいるんだ?家か?コンビニとか?」
「……」
「おい?おーい!!?」
























悪い事ばかりするからそんなはずれくじ引くんだね
怖すぎ!!
確かに