彼女は微笑んだまま、ポケットから鍵を取り出した。
「翔太くんがゴミ捨てに行ったとき、合鍵作っちゃった……♪」
その瞬間、翔太は理解した。これはただの「重い愛」ではない。彼女は本物の狂人だ。
「もう、他の女の人と話しちゃダメだよ? 翔太くんは私のものなんだから……」
翔太は震えながら、部屋を飛び出した。
第四章:逃亡と追跡
彼女から逃げるために、翔太は大学を休学し、遠く離れた町に引っ越した。スマホの番号も変え、SNSも全て削除。過去を断ち切るつもりだった。
だが、新しいアパートに引っ越して数日後、ポストに一通の手紙が届いた。
「見つけたよ」
血の気が引く。慌てて部屋の中に入り、窓のカーテンを閉めようとした瞬間――
外の街灯の下に立つ、黒髪の少女がいた。
篠崎優奈。
彼女はじっとこちらを見つめ、ゆっくりと微笑んだ。
翔太は叫び声をあげ、布団の中へ逃げ込んだ。
終章:檻
次の日、警察に相談したが、相手にされなかった。
「直接危害を加えられていない以上、対応は難しいですね」
絶望の中、翔太は部屋に閉じこもった。だが、彼女の気配は消えない。
夜になると、スマホの通知が鳴る。
『おやすみ、翔太くん♡』
どこからか撮られた自分の寝顔の写真が添えられていた。
――この檻からは、もう逃げられない。
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怖すぎる 天才すぎる!! 絶対こんな思いしたくない!