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心霊

八郎さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

物置の2階に住むモノ
長編 2025/02/14 21:38 5,451view
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やはり物置の入口の扉は僕一人の力では開けられなかったので
曾祖母に協力してもらいやっと片方の扉を開ける事ができました。
1人で開けられたとしても、この中に入って行く勇気はとてもな
かったかもしれません。
「それじゃ2階に行くから後ろから着いてきてね」と曾祖母に言い
急な階段を昇り始めます。1階は暗かったのですが2階の部屋からは
少し明かりが漏れていました。

物置の外から2階を見上げると、木枠のガラス窓とカーテンが見えて
窓の外は木造の簡易的なベランダ的なもの?が付いている構造になっていました。
その為2階は部屋になっているのが外からでも分かりました。

階段を昇り切ると右側の入口は障子になっていました。
ただ障子は何カ所も穴が開いていてボロボロです、
その穴から明かりがうっすらと漏れていました。

障子を開けて中を見渡すと、そこは8畳の畳の部屋になっていて
部屋の隅には古い箪笥があって壁には鯉の絵が描かれた掛け軸が飾って
ありました。
「へぇ、こんな部屋になっていたんだ!」
あの薄気味悪い物置の2階が
隠れ部屋みたいになっていてワクワクするなぁって気持ちになりました。
ただ畳はボロボロで埃にまみれていましたが。

部屋は少し薄暗かった為、窓のカーテンを開けにいくと
思ったよりも外からの光が良く入ってきます。

そういえば、『おばあちゃん来ないな、、』
と思って階段から下を見下ろすと
「この階段はこわいから下で待っているよ」と言って姿が見えなくなりました。

子供の頃は分かりませんでしたが、
【こわい】というのは方言で【しんどい、辛い、疲れる】とかの意味らしいです。

せっかく部屋に入れたんだから珍しいものを探してみようと
早速部屋の中を物色していきます。
すると、、部屋の片隅に小さなちゃぶ台がありその上に布がかかった箱が置いて
ありました。

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コメント(3)
  • 卵が多いー

    2025/02/17/11:33
  • 扉が開かないのはこわすぎ、

    2025/02/17/23:25
  • こわくないよ

    2025/02/24/08:40

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