途中、先輩同士で前の席では何やら話してますが、
僕は後部座席なので話があまり良く聞こえてきません。
林道で迂回していくような道でぐねぐねしており、お酒も入っていたせいもあるのか、
僕は車の揺れがだんだんと心地よくなってきて、
うつらうつらと眠気に襲われ目を閉じました。
ふと車の揺れで目を開けると、どれくらい経ったのか、
そんなに時間は経っていないのか、まだ車内の後部座席に僕は乗っていました。
ただ隣に何だか人の気配を感じたので目を横にやると白い服を着た女性が
僕の隣に乗っていました。
『あれ、、途中で先輩がナンパした子でも乗せたのかな??』と思い
僕は女性に夢中で話かけていました。
お酒が回ってしまっていたのか、どんな事を話かけたのか内容までは詳しく思い出せませんが
先輩の運転する車の中でずっと夢中で話していたのだけは記憶に残っています。
ただ思い返すと、僕が何を話かけても
その女性からの返答はなくて、ただ俯いて座って
いるだけだった気がします。髪が長くて俯いているせいか
表情もまったく分かりませんでした。
話をしていたとは僕の気のせいで、話かけていただけだった?
車が停止し「着いたぞ!」の先輩Aの声でハッと我に返り
先輩Bが後ろを振り向き
「ところで○○誰と話してたんだよ??」と僕に声をかけてきたので
慌てて横を向くとそこには誰もいません。
僕「あれ、先輩途中でナンパした女の子乗せませんでした?」
先輩B「これから女の子のいる店行くのにナンパする訳ないだろ(笑)」
先輩A「何バカ言ってんだよ、こんな薄暗い裏道で女の子なんている訳ないだろ(笑)」
先輩B「酔っ払って幽霊の幻覚でも見てたんじゃねーの?」
先輩A「てか、通ってきた裏道あるじゃん、墓場が近くにあるんだよな」
先輩B「この付近にある踏切で何人か自殺してるらしいしなー」
僕が夢中で話かけていたのは女性の幽霊だったのか?
それとも酔っぱらって見ていたただの幻覚だったのか?
僕は霊感と呼ばれる力は全然ない人間ですが。
女性の幽霊だとすれば、この店に出勤しに来たのか?
飲酒運転を戒める為に乗りこんで来たのか?
























こわぁ~やっぱ、裏道とか雰囲気が怖いよね~