あれから3か月。
ついに、その時が訪れた。
また、雨の日だった。
傘もささず、髪の長い女がやってきた。
今日は白ではなく、黒いワンピースのような服を着ていた。
相変わらず、猫背で雨に濡れていて、
それでいて肌は血の気のない、不気味な色をしていた。
待ちに待った日。
「今日こそは——」
俺は、ゆっくりと幽霊の後を追った。
幽霊が二階の廊下に着いた瞬間、
俺は背後から、そっと幽霊に抱きついた。
——触れた。
幽霊には、確かな”実体”があった。
雨で濡れていたが、柔らかい感触があった。
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めちゃめちゃ怖いです。
やっちまったな〜
なかなか怖い
OMG…
心霊とヒトコワ…怖かったです
見える人は羨ましい。
触れるならなお、羨ましい
なぁ〜にぃ〜やぁ〜っちまったなぁ〜
幽霊でなくとも傘もささずにずぶ濡れで慌てることもなく歩いている人は怖い
コレ女性はなにしてたの?