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不思議体験

チョコさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

父の愛人昔は生霊今は幽霊
長編 2025/02/08 21:57 1,114view
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友人に勧められて投稿した内容をどうやら友人もこのサイトを見てくれたようで他にも何か怖い話を投稿して欲しいと言われたので心霊話だけど、ヒトコワの部分もある話をけど、珍しく私の記憶にずっと残っている周りに言うとうそと言われてしまうような本当にあった悲しい1人の女性と赤ちゃんの話です。

まず前提の話私というかうちの家系、正しくは母方の家系は幽霊が見えるけど、見分けがつかない、理由としては霊感の力が偏った結果だと私は思っている。だから心霊写真を見ても悪霊とかそんなのは全く分からない。感じることも出来ない、だから話しかけたら幽霊だったパターンは滅茶苦茶あるし、後で周りから誰と話していたのかと指摘されて気づくことが多い。
詳しい話は前の前の「見えるだけ」という話を読んでくれたらわかりやすいと思います。

霊が見えるということは勿論タイトルにある「生霊」も見ることが出来ます。
でも意外と見る機会は少なく、この話に出てくる生霊を見たのは11歳と遅め。
見た経緯としては私には父親という人が二人いて、1人は血の繋がった父親 2人目は再婚でできた父親になります。
この話では2人目の父親の話になるんですが、
まぁこの父親は女癖悪く、性格もモラハラと最悪だったのですが、外面はとても良く所謂
付き合ってみないと分からないヤバイタイプの人だと思う。
愛人が5人いたこともあるし婚外子もいる。
で、平気でその愛人とその子供を家に上げる
人だったから皆家から帰ったら知らない女性とか子供がいるのが当たり前で、母とは7年で離婚したんだけどその離婚する1週間前に見たんですよね生霊、しかも家族全員。
最初に見たのは私で家に帰ったら父が女の人とリビングでテレビを見ててまたか、、、と思った私は面倒臭いから母や他の兄弟が帰えって来るまで部屋にいて、兄弟の方が先に帰ってきて私に「またあの人愛人連れ込んどるわ」って一緒に
愚痴ってたら母が帰ってきて愛人を連れてる父を咎めたんですよ。
「また連れてきたの?いい加減にしてよ。」
って、そしたら父はこういったんです。
「はぁ?今日は連れてきてねぇよふざけんな。」

その言葉を聞いた私達は顔を顰めて何言ってんの居るじゃんって言ったら、滅茶苦茶キレられてその時になって私たちの頭の中に幽霊って言葉が浮かんできました。訝しげな顔で黙り込んだ私たちに気分が悪くなったと言って別の愛人の家に行った後に
兄弟みんなでヤバイ取り憑かれとるんやない?
って言っていたら母から
「いや、あの人は生きとる。前にあったことのある愛人やった。やき、多分やけど生霊やわ」
その当時は生霊を知らない私達はピンとは来なかったんですけど、母は深刻そうな顔で黙ったあと父に電話をかけたんですよ。
色々言い合いをしたあと、私達にお金を渡して
「ごめんね、、今日は弁当で勘弁して。あと話つけてくる。」
と言って家から出たんですよ。
そして帰ってきたのが深夜でいつもは寝る時間でも気になって母が帰ってくるのを皆で待っていたんですよ。結果的に母は父と離婚が決定し
色々な準備をするなかでの愛人との話し合いと謝罪があったらしくてその愛人はみんながリビングで見た女の人でその人の家に父と一緒に謝りに行ったらしい。
けど、母曰くその愛人は父とは別のベクトルでヤバイ人だったそうです。
その人は家に押しかけた瞬間も、話している時でも、謝罪の場でもずーーっと笑っていて、父に怒りもしなかったみたいで流石に不気味に思った母がこう尋ねたそうなんですよ。
「あの、どうして怒らないんですか?この人はあなたに対して酷いことをしたんですよ?」
そしたら笑顔でこう言ったみたいです。
「どうして?怒りませんよ、だって私は一さん(父の名前)を愛しているんです。くさいセリフになりますが、それこそ一緒に死んで地獄に堕ちてもいいくらい。でもだからって奥さんを恨んではいません。安心してください。」
この言葉に肝の座った母でもゾッとしたそうです。
それを聞いた父は青ざめた顔で必死に謝り続けたそうです。それを見た女性はまたも笑顔で

「奥さんと離婚するんだったら、これからはずっと入れますね。嬉しいそれに実は私、貴方との子供がお腹にいるんです。幸せな家族を築きましょうね。」
なんとこの女性は妊娠していたのです。
それを知った母は他にも父の婚外子がいることを知っていたのでそこには驚かなかったそうですが、その女性自身にずっと冷や汗をかくような恐怖を抱いていたそうです。
父はその女性に「遊びのつもりだった」とか
「結婚するつもりは無いから勘弁してくれ」
とか最低な事を行っている間も笑顔だったそうです。
これ以上話しても無駄だと思った母は話を切りあげ、その女性の家に父を置いて帰ってきたのだそうです。母を酷く疲れきってそう言いました。
でも、読んでる人も疑問に思ったと思うんですが何故、多くいる愛人の中でもその人だけに謝罪をしに父といったのか。
私達はそれ聞いた所、生霊だった場合かなり強い気持ちが無いと取り憑かないらしくもしかしたら自分たち家族を恨んでいて、
このまま放っておいて離婚したら私達に被害がいくかもしれないと思って謝罪にいったそうです。
しかし実際は恨んでもなんでもなく寧ろ父を愛しているとわかった瞬間にその女性の生霊が取り憑いた理由は歪んだ愛情からだとわかったそうです。
付き合う人は難のある人ばかりの母ですが、
元々人一倍の観察力と洞察力を持っている母が
「あの人の言っていることは多分本音、やきこそ気味が悪かった。あの人に対する愛情がなんでなんな風になってしまったのかは知らんけど、多分あの人の生霊がおらんくなる事は無いかもしれんね。まぁ、同情はせんけど。」
その翌日に顔色の悪い父が荷物を取りに家に来た時もあの時の女性がいて、その女性の顔はうっとりとした笑顔で腕組んでおり、それに怖くなった私と弟は母にしがみついた記憶があります。私達を背に守っていた母も顔色はとても悪かったです。母曰く話し合い時と同じ笑顔だとそうです。
離婚した後、その女性とは一悶着あったらしく、女性は精神病院に入ったそうで子供は何故か流産になったそうです。そしてその女性は退院後自殺したと母から聞いてドラマみたいだと
ぼんやり思いました。
父とは今はもう会っていませんが昔は弟が面会であっており何度か母の代わりに私がついて行っておりその関係は2年前まで続きました。
父は会う度にやつれており、その真横には相変わらず、うっとりとした笑顔の女性が腕組んでいました。そして2人の足元には赤ちゃんがおり、恐らく水子という存在の幽霊なのでしょう。元々生まれる予定だったはずの子供の

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コメント(1)
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    とんでもない誤字してますよ!(汗)

    2025/02/10/08:22

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