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心霊

チョコさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

見えるだけ
短編 2025/02/05 16:45 402view

心霊と言っていいのかは分かりませんが、友人にオススメされて書き込む事にしました。

私の家族(母、兄2人、弟3人)は怖い話やホラー物の設定によくある、幽霊を見る事が出来て心霊体験話をよく聞きます。理由としては母方が元々神職の家系だったらしくその影響で霊感が強い子供が産まれやすいと大叔父から言われました。聞いた当時は話半分に聞いていましたが私自身が同級生だと思っていて挨拶をしていたらその場にいた友達から誰に言っているのと言われたり、挨拶した人が実は亡くなっていたりなどが多くあった為本当の話だと思っています

しかし私が見えているものが普通の人に見えないと知ったのは小学校高学年頃です。

理由としては最初に書いてある通り我が家は皆霊感を持っており見える事が普通だった為気づくのが遅かったのです。そのせいで同級生から嘘つきと言われハブられる一因となった為、母になぜ言ってくれなかったのだと怒ったら日常過ぎて言うのを忘れていたと言われました。

その事を大叔父に愚痴ったら普段のほほんとしている顔ではなくとても真面目な顔でこう言われました。

春子(母の偽名)や優(兄の偽名)達は見えるという行為が普通になっていてなんとも思っていないけどね、あれは本当は気を付けなきゃいけないんだよ

本来幽霊は見えてはいけないもので見える事で取り憑かれやすくなったり、幽霊の影響を受けやすくなったりする。だから本来は見て見ぬふりをしたり、魔除の物を持って自分の身を守るのが普通だけどさっきも言った通り見えるのが当たり前すぎてそれを皆忘れてしまっている。

今はまだいいが後からそのツケがあの子達に廻ってこないことを祈る他ないと言われました。

その当時はピンと来ませんでしたが、ネットが使える年になって調べた所見えるという事は

幽霊からするとようやく見つけた自分の事を知ってもらえるチャンスみたいな物らしくありがちな力なのにかなり危険な物だとその時認識できましたが、家族全員無事です。この話を信頼のできる友人に話してよく言われるのは悪い霊と良い霊は見分けが着くのか、悪い気を感じられるのか、祓えるのかという質問がありますが、実際のところ外見では幽霊と人間の区別が我が家は見分けがつかないため分からない、そして霊感と言っても見えるだけで感じる事も祓う事も出来ないため遭遇しても幽霊か分からない、感じられない、祓えないという全く役に立たない霊感です。悪霊や怨霊も私達は、頭のおかしく話の通じない人という認識になります。

何故見えるだけなのだと思って調べた所、

実は霊感と言っても種類があり能力には偏りがある為基本的に見て感じれるそして祓える事が出来る人は少数派みたいです。

友人からは見えるだけなのかとガッカリされましたが私からすると見えるだけでも神経を使う(見分けがつかない為)のに感じる力まであったら嫌になります。

そして大人になった今も未だ見分けがつかないので自分から話しかける事が少し苦手です。

ちなみにですがつい最近曾祖父の弟さんが亡くなり、お葬式に行ってきましたが普通にお葬式場いて自分の死に顔を覗き込んでいたり私達に笑顔で手を振ったりしていた為、家族全員やその他の見える親族は死んでも自由な人だと笑いそうになりましたが一応葬式場なので我慢していました。

中には家系では珍しく感じる力だけがある親族に近づいて肩に手をかけた瞬間寒気がすると怖がられて落ち込む姿を見て尚更笑いそうになった記憶があります。

まぁ霊感があると言っても我が家の霊感は見える人間が普通の人の4倍程度だというあまり代わり映えのない霊能力になります。

そして見えるだけで大変なのにテレビや本に出てくる霊能者の人達は尚更大変そうと思っています。

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