「今日はありがとうね、最近は少し話すだけて疲れしまうから今から寝ることにするよ」
と言われお婆さんとはそこで別れました。
数分後に女性が帰って来て家にいる私を見て驚きつつも笑顔で迎えてくれてシフォンケーキもとても喜んでくれました。
いつも通り話をしていると女性の方から
「実はインターンの時期になってこれからはあまり会えなくなるの。ごめんね」
と申し訳なさそうに謝られました。
正直まだ友達が出来ていなかった為ショックを受けましたがその場では笑って頑張ってねと伝えました。しかし、その場に一緒に女性の母親には落ち込む私が分かったのでしょう。
「火曜と木曜は私がいるから帰りに遊びに来ても良いよ」
と言われた為私はその善意に甘えてその日に遊びに行っていました。
しかし女性の母親も家のことがある為あまり話が出来るわけじゃないため私はよくお婆さんと喋っていました。
そのお婆さんには学校で友達が出来ないことや
1人親の為家に帰っても居らず、他の兄弟とは気が合わない為家に居ても寂しいのだと話していました。お婆さんは優しく話を聞いてくれて
共感もしてくれていました。
そしてお婆さんも自分の話をしたりして交流を深めていました。
でも段々と私は違和感を抱き始めました。
お婆さんは何故か女性とその母親が居る時は2階に戻って姿を見せないのです。決まって私が1人で居る時に話しかけてくるのです。
しかし当時の私は
「家で話しかけても相手にされないからかな」
と思って深追いはしませんでした。何より人様の家庭に首を突っ込むことは行けないと子供心に思っていたからです。
暫くすると女性のインターン期間が終わるらしく私と話すことができると女性の母親から聞いた私はルンルンで女性の家に向かっていました
すると、いつもは家にいるお婆さんが帰り道の途中で私を待っていたのです。
驚いた私がどうしたのかと聞くと
「あの子から迎えに行って欲しいと頼まれたの」
言われ、それに納得した私はお婆さんの隣に行き、今日あったことなどを話していました。
しばらく笑顔で聞いていたお婆さんが急に
「チョコちゃんはこれからも私の話を聞いてくれる?」
と言われました、私はなんの疑問も持たずに笑顔で頷いていました。するとお婆さんがにっこり笑ってこう言ったのです。
「あぁ、良かった。これからは寂しい思いをすることはないね」
と言って私の方を見ました。すると急に私の体が車道に傾いたのです。すごく強い力で押されたと言うよりも引っ張られた感覚でした。
倒れた私の数メートル先には中型トラックが走っており田舎で道が広いこともあってかなりのスピードが出ていました。このまま行くと大怪我だけでは済まないと思いましたが、恐怖でからか体が動かなったのです。咄嗟にお婆さんに目を向けた瞬間、酷く嬉しそうな歪んだ笑顔をしていて、普段なら聞こえるはずのない距離なのにはっきりと聞こえこう言っていたのです。
こわいて