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辛い過去を思い返していると、いつの間にか俺は寝入ってしまった。
それからどれくらいが経った頃だろうか。
じりりりりりぃぃぃぃん!
じりりりりりぃぃぃぃん!
何処からか聞こえてくるベルの音で、俺は目が覚まされた。
反射的に枕元の携帯に目をやる。
深夜2時。
ふと隣を見ると、洋子がいない。
「洋子?」
呼びながら立ち上がると、嫌な予感を胸に抱きながら襖を開く。
そしてハッと息を飲んだ。
リビング奥のキッチンテーブルの前に、パジャマ姿の洋子が満面の笑顔で立っている。
テーブルの上に置かれた壊れたアンティーク電話の受話器を耳にあてて、、、
【了】
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怖い…
怖がっていただき、光栄です
━ねこじろう
ちびりそう
一見、アンティーク電話が怖いようですが
ここまで主人公の周りで人が死ぬというのは、本当は…?