夜。
弟と二人一階の畳の間で寝ていると、突然隣の弟が肩を揺すった。
「ねえ、電話が鳴ってる」
「え?」
俺は耳を澄ましてみた。
だが何も聞こえない。
俺は「気のせいだよ、早く寝ろ」と弟に言うと布団を被った。
━ ━ ━ ━ ━
それから奇妙な夢を見た。
どこなんだろう?
俺はだだっ広い平原のような所に突っ立っているようだ。
見上げると、空にはセピアカラーの不穏な雲が一面に広がっていた。
隣を見ると弟がいる。
ふと前方に視線をやった。
そしてボンヤリ数人の人影があるのに気付く。
よく見ると左端の者の顔には見覚えがあった。
━じいちゃんだ!
そしてその右隣には白髪で着物姿の女性。
あとは皆、黒いボンヤリしたシルエットだけで何者かは伺いしれない。
じいちゃんと女性は満面に笑みを浮かべながら、こっちにこいと手招きしていた。
すると弟がそれに引かれるようにフラフラ歩きだす。
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怖い…
怖がっていただき、光栄です
━ねこじろう
ちびりそう
一見、アンティーク電話が怖いようですが
ここまで主人公の周りで人が死ぬというのは、本当は…?