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呪い・祟り

ねこじろうさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

支那からのアンティーク電話
長編 2025/02/04 06:14 1,645view
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夜。

弟と二人一階の畳の間で寝ていると、突然隣の弟が肩を揺すった。

「ねえ、電話が鳴ってる」

「え?」

俺は耳を澄ましてみた。

だが何も聞こえない。

俺は「気のせいだよ、早く寝ろ」と弟に言うと布団を被った。

━ ━ ━ ━ ━

それから奇妙な夢を見た。

どこなんだろう?

俺はだだっ広い平原のような所に突っ立っているようだ。

見上げると、空にはセピアカラーの不穏な雲が一面に広がっていた。

隣を見ると弟がいる。

ふと前方に視線をやった。

そしてボンヤリ数人の人影があるのに気付く。

よく見ると左端の者の顔には見覚えがあった。

━じいちゃんだ!

そしてその右隣には白髪で着物姿の女性。

あとは皆、黒いボンヤリしたシルエットだけで何者かは伺いしれない。

じいちゃんと女性は満面に笑みを浮かべながら、こっちにこいと手招きしていた。

すると弟がそれに引かれるようにフラフラ歩きだす。

7/10
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