俺はそのもう1人を見た瞬間、店から飛び出した
まさか
そんなまさか
こんなの何かの間違いだ
こんなことあっていいはずがない
そう思いながら、しかし、これまで何回か感じていた違和感の一つ一つが思い浮かんでいく
何故、俺は昼まで玄関で放置されていたか
何故、その男は俺ともう1人以外には見えなかったのか
次々浮かぶこれまでの異常に、俺は違う違うと言い続けた
やがて、家についた
俺は愛する家族の
妻の名前を言おうとした
だが、言えなかった
走ってきて息が上がっていたからではない
思い出せなかった
妻の名前を
名前だけじゃない
彼女とこれまでどう過ごしてきたか思い出せない
ずっと連れ添ってきたと思っていたが、しかし、断片的にすら思い出せない
唯一顔だけは思い出せる
何故ならさっき見たから
失踪したもう一人
それが俺の妻だったはずの女性だった
気付いてしまった
俺に妻なんて最初からいなかったのだ
俺の友人と思っていたやつが失踪して死んでしまった別人だったように
俺の妻と思っていたやつは同じく失踪していた別人だった
俺はずっと孤独だった
その孤独に慣れたつもりだった
この話は怖かったですか?
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ゲームオーバーみたいな感じの終わり方がめっちゃ好き
顔写真とかは一緒に撮ってたりしてないですか?
これはガチでこわ話だなーー
今からお風呂
いやあああああああああああああああ
怖い話というより、なんか哀愁を感じた
そんなに気を落とさなくてもいいのでは?
実話ですか?すごく不思議な気分になりました。
タイトルにネタバレって入れて欲しかった
孤独な男が寂しさを紛らわす為の想像の中の妻と友人は全く知らない人
怖いけど、そこまで深刻には思えなかった。
いいオチだ
今更ですが、優秀賞ありがとうございます
ちょっと更新怠っていましたが、少しずつ再会していきます
面白かったです