「じいちゃん、止めて!
じいちゃん!」
凉太は懸命に叫び体をバタつかせるのだが、じいちゃんは全く力を抜くことはなく彼は顔の半分までナメクジたちに埋め尽くされ、口の中や鼻の穴の中にまで侵入してきていた。
━うぷ!、、、ううう、、、く、、、苦しい、、
……
凉太はうなされながら夜中に目覚めた。
額に気持ち悪い汗を感じる。
横に寝ていた母親が「大丈夫?」と心配げに彼の顔をのぞき込んでいる。
その時彼は何ともいえぬ生臭さと口内にはネットリした感触を感じていた。
※※※※※※※※※※
そしてそれは小学校が明日から夏休みという終業式の日のこと。
凉太が家に帰ってくると、母親が不安げな顔で朝からじいちゃんがいないと言う。
そういえば彼も、その日は会っていなかった。
家中探してもおらず、晩御飯になっても姿を現さない。
凉太の父は明日の朝探しに行こうと言った。
※※※※※※※※※※
翌朝になってもやはり、じいちゃんの姿はなかった。
父母は朝から裏の山に分け入り、探していた。
凉太も夏休み中で家にいたのだが、まだ子供で危ないからということで家の近辺だけを探していた。
広い庭を隈無く見て回ると、次に家の裏手の薄暗い木立の辺りを探していた。
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じいちゃん喰われたのはショックだったけどあんなことしてたら流石にナメクジに同情してまう
きもっ
怖いというかなんか恐い
怖いけどナメクジがかわいそう
じいちゃん可愛そう
ナメクジへの同情には驚きました!
━ねこじろう