異世界転生に憧れた後輩

俺「・・・・・・それで？」
高山「自室で！日付が変わるタイミングでジャンプしたら！！なんかよく分かんない神社に
居るんです！！！」

ここまで聞いてもまったく意味が分からない・・・。

俺「落ち着け、神社だったら年越しの時は誰かいるだろ。事情を話す・・・と訳わかんねぇから、とりあえず中に入れてもらえ。あと、親に電話して来てもらえ」
高山「神社には俺以外に誰も居なくて・・・親呼びます！！」

ここで電話が切れた。
うーん・・・何だったんだ・・・と思ってた所にすぐまた高山から着信が入った。

高山「先輩・・・」
俺「おい大丈夫か？親は来てくれるって？」
高山「違うんです・・・電話したら、ウチにｊ＠Ｌァ＃％＆ｆヶは居ないって言われて・・・」

俺「え・・・？今なんて・・・？」
高山「いや、俺の名前ですよ！ｊ＠Ｌァ＃％＆ｆヶだよって親に言ったんですが！！」

おかしい・・・名前の部分が聞き取れない・・・若干電話にもノイズが入る。

俺「分かった落ち着け。神社の名前は分かるか？時間は掛かるが迎えに行く」
高山「ありがとうございます！！」

高山「看板に書いてありました！！○△県の○○神社です！」

すぐさまタブレットを使い、マップで検索した。
俺のアパートから50キロ離れた所にある神社だが・・・仕方ない。

俺「今から向かう。高速使って1時間くらいで着けるはずだ。待てるな？」
高山「大丈夫です！ホントにありがとうございます！！」

電話を切り、着替えて車に向かう。ナビをセットし出発した。
願わくば、高山が無事で居てくれる事と、夕方に飲んだお酒が元で捕まらない事だ。