異世界転生に憧れた後輩
投稿者:miya (3)
コイツついにイカれやがったかとも思ったが、「あのアニメだと主人公が1回命を落としたら、違う世界で生まれたんだから、そういう感じなんじゃないの?」と言うと、
高山「いやいや、別の方法が良いです!死ぬのは怖いんで!!」
俺「そんな方法有ったら俺でも異世界で無双するね!」
高山「あはははは!先輩も行きたいんじゃないですか!!」
俺も順調に染められて行っているようだ。
仕事も順調に進み、今日が年内の仕事納めだった。
高山は県外の実家に帰るらしく、帰り際に「このアニメは絶対おすすめです」と相変わらずだった。良いやつなんだけど・・・ちょっと疲れるよな・・・。
俺は今年は自分の実家には帰らない。
自分のアパートで、映画でも観ながらのんびりグダグダ過ごすに限る。
12月31日大晦日、年越しのカウントダウンが始まる。
テレビのむこうでは、芸能人が「年越しまでぇ!あと10!9!」とカウントを始めた。
だからと言って別に何をするわけでもないが・・・。
「1・・・0!!皆様明けましておめでとうございま~す!!!」
どうやら俺も無事新年を迎えられたようだ。
さて、そろそろ寝るかなと思った時に、スマホが鳴った。高山からだ。
俺「うーい!あけましておめで・・・・」
高山「先輩!助けて下さい!!!」
俺「え?あ・・・は?」
こちらの予期しない事態に変な声が出た。
俺「どうした?何が有った?」
高山「年越しジャンプをしたんですよ!!!」
年越しジャンプとは、ちょうど日付が変わるタイミングでジャンプする事により、
「その瞬間俺は地球に居なかったぜ!!!」みたいなやつだ。
すごく面白いです。
書き方もわかりやすくて、すごいと思います。