民宿
投稿者:きのこ (15)
気が付くと、外は暗くなっていて、女性はあわてて夕飯の準備を始めました。
私は準備の間、お風呂が沸いていると言われたので、お言葉に甘えさせてもらい、ゆっくりとお風呂に入らせてもらいました。
お風呂から上がり、一度、自室に帰ろうとしたときに二階へと続く階段を見つけました。
確かに、この民宿についた時に、二階があったことは外観からわかっていました。
なので、そこまで不思議には思いませんでした。
女性が二階で寝るのかなと思っていると、慌てたように女性がやってきました。
「二階は使ってないんですよ」
そう言って、私に夕食の準備ができたので食べに来て欲しいと促してきました。
夕食は旅館でプロが作ったものではなく、手作り感がある料理でしたが、とても美味しく、私は満足でした。
食べ終わったときは、まだ22時くらいでしたが、民宿に着くまでに結構大変だったこともあり、疲れていたので寝ることにしました。
横になると、私はすぐに眠りに落ちました。
おそらく深夜の3時くらいだったと思います。
私はふと、トイレに行きたくなり、目を覚ましました。
トイレに向かおうと部屋を出ると、当然、電気が消されていて真っ暗でした。
女性は一階で寝ているはずと思い、起こさないように私は電気をつけずに手探りで廊下を進みました。
すると、どこからか、パチンパチンと何かを叩くような音がするのに気付きました。
音のする方に進むと、階段に辿り着き、どうやら二階から音がするのだとわかりました。
そして、よく見ると二階の部屋に明かりがついているのが見えました。
私は好奇心にかられゆっくりと二階へ上っていきます。
そして、音がする部屋を見つけて、耳をすましました。
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