バラバラの亜里砂さん
投稿者:Mine (25)
「昨日・・・金曜日か。亜里砂が夜にアパートに来てさ、開口一番、浮気してるでしょ、って言うんだよ。俺とシホが2人でいるとこを見たって言うんだよな。そこから口論になってカッとなって思わず殴っちゃって。倒れた亜里砂は玄関のタイルに頭ぶつけて、それっきり。動かなくなった。」
説明はこれで充分だとばかりに塚本はそこで口をつぐんだ。
沈黙が支配する中、ようやくシホは口を開く。
「・・・どーすんの、それで」
「もちろんこのままにしておけないだろ。今はまだ平気だけどどんどん臭いもキツくなってくるだろうしな。その前に死体を始末する。だから手伝って欲しい。」
「手伝うって・・・」
「死体を遠くの山奥にでも運んで処分しないとダメだ。その為にまずバラバラにしないと。」
それを聞いてシホは露骨に顔をしかめ、抗議の声を上げた。
「無理!絶対無理だって!バレるよそんなの!」
「じゃあどうすんだよ!何もしなけりゃそれこそ確実に捕まるだろうが!こんなとこで
俺は人生終わりたくねーんだよ!」
声を荒げた塚本は一転、落ち着いた優しい声で語りかける。
「頼むよシホ。お前しか頼れないんだって。お前しかいないんだよ。助けてくれよ。」
怯えたように俯き、葛藤していた様子のシホはやがて小さく頷き「分かった」と呟いた。
「順一が犯罪者になるのは嫌だからね」
好きな男の為ならどこまでも献身的になれる、シホはそんな女なのだ。
「そのまま頭支えてて」
マスクをしてゴム手袋を付けた二人はまず死後硬直した遺体の衣服を全てハサミで切り裂き脱がした後、始めに頭部の切断に取りかかった。青白い背中には紫の死斑ができている。
「よし、やるぞ」
露わになった首筋へ鉈を勢いよく叩き込んだ。始めは表面の皮膚を傷つけるだけに留まったが2回3回と繰り返す内に頸椎が砕けていく音が響き、そしてついに頭部は首の皮一枚残した状態でだらんと胴体からぶら下がった。死体だけあって血の流れは弱々しい。
塚本は包丁に持ち替えて肉を切ると完全に頭部を胴体から切り離し、ゴミ袋へ入れた。
「よし・・・この調子でいこう」
次に脚を切り離すべく右脚の太股の付け根側に肉切り包丁をずぶりと差し込んだ。
しばらく切り進んでいくと黄色っぽいゼリー状の何かが刃先に付着してきた。
「うえぇ、気持ち悪い~」
シホが呻き声を漏らすが塚本は構わず黙々と切り進んでいく。途中で切れ味が悪くなり新しい包丁に替える。
「クソ、ダメだ。流石に骨は包丁では厳しい。」
今度は鋸に持ち替え、切り口に差し込むと前後に挽き始めた。
シホは遺体が動かないように必死に押さえつけている。
ゴリゴリと骨が削れていく音が浴室内に響く中、ついに骨を両断することに成功。
残りの肉を難なく切り取ると右脚も身体から完全に分離した。
かなり引き込まれる、いい(怖い)話でした。
流石に死体をバラバラにする様子は見てて気持ち悪いでしょうね😅