変な看護師さん
投稿者:ねこじろう (147)
長編
2024/04/03
23:48
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遅めの朝の検温時に彼は、担当看護師の遠藤に話す。
「本当に今も信じられないよ。広瀬さん昨日まであんなにしっかりしていたのに、、
いったいどうして、、」
あらかたルーティンを終えた遠藤は枕元に立つと喋り始めた。
「それは私も同じよ。だって今朝検温に行った時にはもう冷たくなってて、、
ねえ木村くん、何か心当たりない?」
木村はしばらく考えた風にしていたが、やがて口を開く。
「関係あるかどうか分からないけど、実はさ昨晩なんだけど、またあの変な看護師が現れたんだ」
「えっ!変な看護師がまた?」
「うん。特に何をしたという訳でもなさそうだったんだけど、広瀬さんの傍らまで来てからそこでじっと立ってた」
木村はそう言って向かいの無人のベッドに視線をやる。
遠藤は険しい表情で木村の話を聞いていたが、やがて「木村くん、もし良かったら今晩夕食の後、ここで少し話したいんだけど、、」と言った。
※※※※※※※※※※
夕食を終えた木村が気休めに読みかけの文庫本読んでいると、いつの間にかベッド脇に遠藤が立っていた。
彼は本を片付けると半身を起こし遠藤の顔を見る。
彼女は一つため息をつくと、意を決したようにして喋り始めた。
「実は一月ほど前にこの病棟建物内で複数の大きな科の移動があったの。
この話は怖かったですか?
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病院での話しは、やはり怖いですね((゚□゚;))
人の生き死にに関わるところですから、やはり怖いこともあるでしょうね
─ねこじろう
なんだチミはってか! そうです。私が変な看護師さんです。
最後の一文はあの世に連れて行こうとしてんのかな?