夢の中で鏡を見た日のこと
投稿者:撫子 (4)
…そして急に場面が切り替わった。
今度は恐竜世界から打って変わって、ス○ーウォーズのようなメカメカしい世界観の場面が見えた。
今回の夢は随分SFチックだな…と内心私は考えていた。
ジュ○シックパークも映画で見たことがあったし、丁度その頃はス○ーウォーズの最新作のCMがしょっちゅうテレビでやっていたから、それに影響されたんだろうと思っていた。
夢の中の私は、宇宙船(たぶん)の中をつかつか歩いていた。
さまよっているというより、目的地に向かって自信をもって歩いている感じ。
まるでいつもそこをよく通っているから、何がどこにあるのか全て分かっているというような感じだ。
宇宙船の中には人間も人外もたくさんいた。
人間も人外も、同じ場所で仕事を共にしている仲間といった雰囲気だった。
長い廊下から急に宇宙ステーションみたいな場所に出て、
そこにはたくさんのパソコンやらモニターやらが並んでいて、正面にでかいプロジェクターがあった。
そこにも人や人外はたくさんいて、みんな忙しく働いている様子だ。
ここで分かったのだが、おそらく私は今度は大人になった女の子の身体に意識が入っており、
その子はこの宇宙船のような場所で働いている。
そしてさっきの恐竜パニック系の場面は、大人になったこの子のいわゆる回想シーンだったことが分かった。
ホントになんかの映画みたいだな…と思っていたその時、
私は不意に自分の右隣を見た。
その方向は、今まで通ってきた長い廊下がある方向で、窓ガラス越しにその廊下が見えていた。
しかし、だんだんピントがずれていき、ガラスに反射する自分の顔がはっきりと見えた。
金髪だったはずの髪は黒染めされていたが、美人な外人女性の顔だった。
そこで急に目が覚めた。
(私、夢ん中で自分の顔見ちゃったな)
と、寝ぼけた頭でぼんやり思った。
鏡ではなかったが、「夢の中で自分の顔を確認する行為自体が危険」という
あの都市伝説の趣旨は分かっていたから、
内心ヤバいなと思っていた。
その時、私は自分の身体の異変に気が付いた。
全身が痛い。
激痛だった。
例えるなら、マラソン大会で全力を出し切った日の翌日、全身の筋肉痛で動けなくなるあの感覚に似ていた。
でも私は寝ていただけだ。
前日にめちゃくちゃ運動したわけでもない。
何より私は運動音痴で、そこまで筋肉痛になるような運動自体、体力が無くてできない。
とんでもない寝違え方でもしたかな…
と当時は寝ぼけた頭で考えていた。
とにかく今まで体験したことがないほどの痛みだったのだ。
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