夢の中で鏡を見た日のこと

「夢の中で鏡を見てはいけない」って都市伝説があるんだけど知ってる？
ネットで偶然見かけて、YouTubeでも動画が上がってるから調べれば出てくると思うけど、
なんでも人間は夢の中で、自分の意識が高確率で他人の身体の中に入っているらしくて
その状態で鏡を見たら、違う身体に入った自分を確認してしまうことになるわけで
その瞬間に脳がパニックを起こして、
起きたときに記憶障害になったり、最悪の場合眠ったまま目覚めない
なんてこともあるらしい。
心霊や迷信の類ではなく、科学的にも結構危険な行為と言われているそうだ。
私が見たまとめ動画には、実際に鏡を見たという人の体験談は載っていなかった。
動画についているコメントの中には、ちらほら「夢で鏡を見たことがある」という人がいたけど、
それで特に怖い目に遭ったとか、脳がおかしくなったといったような症例は
確認できなかった。

しかし、私も実際に夢の中で鏡を見てしまった日が一度だけあった。
その時の状況がちょっとおかしかったから、説明下手だけどよかったら聞いてほしい。

私が中学か高校くらいだった時の話なんだけど、
私はその日もいつもと同じくらいの時間（夜の１２時くらい）に寝たと思う。
そしたらこんな夢を見た。
以下、夢の説明↓

私は数人の人と、ジャングルの中を全力で走っている。
一緒に走っている人の中には、知らないおじさんやおばさん、若い女の子もいて、
全員がアメリカか西洋かなって感じの外国人だった。
そして走る私の視界の周りに、揺れる金髪の巻き髪が見えていたから
その時私は
（あ、自分は今別の人の体の中に入っているな）

ということが分かっていた。
私の意識は、幼い金髪の女の子の身体の中に入っていた。
そして今一緒に走っている人たちは、自分の家族だということも何故かわかっていた。
一体何をこんなに走っているんだろう？
そう思っていたら、後ろから物凄い地響きのようなものが聞こえてきて
後ろを振り向いたら、巨大なティラノサウルスが猛進してきているのが見えた。
この家族はティラノサウルスから必死に逃げていたのだ。
こうして文章に書き起こすと滑稽に見えてしまうが、
実際の夢は迫力満点で、さながら映画のジュ○シックパークのワンシーンを見ているようだった。
私たち外人の家族は、結果的に自分（金髪の女の子）と若い女の子（おそらく姉）しか生き残らなかった。
おそらく彼女らの両親であるおじさんおばさんは恐竜の餌食になってしまった。
自分と姉は、太い木の陰に身をかがめて、恐竜が行ってしまうまで無事やり過ごし、
亡くなってしまった自分たちの両親に涙を流していた。