黄「なあ、この靴の持ち主は、靴を脱いでからどうしたと思う?」
青「え?」
きっとこうしたんや 見ててなー
黄髪はそう言うと、両腕を伸ばして窓枠に手をかけた。
そしてバタバタと狂ったように脚を動かしながら壁に足を押し付ける。
黄髪の身体は躍動しながら持ち上がり、
ついには頭が窓の外に入れ込まれた。
青髪は呆気に取られる。
それからなー
黄髪は、上半身を窓に差し込んだ
青「あ、危ないよ!!」
それからなー はぁ!? なんで、あ、落ち……
黄髪はそう言い残し、下半身もまた窓の外へと吸い込まれていった。
ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぐちゃん
窓の外から悲鳴が聞こえ、間も無く地面への衝突音が響いた。
目の前で起きた、あまりに唐突な友人の死。
青「嫌…… 嫌…… 」
全身の力が抜け、青髪はその場でへたりこんでしまった。
しかし、青髪はすぐに携帯電話を取り出し、警察に電話をかけた。
もしもし、こちら警察です。事件ですか?
青「と、友達が落ちてしまったんです。ここ、五階はあるのに」
警察「落ち着いてください。すぐに救急車を要請しますし、パトカーも向かわせます。今どちらですか」
青「〇〇ホテルです。落ちた友達が、心霊スポットだから行こうって…」
一瞬の沈黙
しかし、すぐに怯えを含んだ怒号が携帯のスピーカーから飛んできた。
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ハゲドウ!!(kana)
(作者)
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