虫食い娘 ※グロ注意
投稿者:rark (32)
「おい。お前がBに何かやったんだろ」
「……」
何も返事はない。
「おい、なんか言え…」
Aが、そいつに近づいた瞬間、
「おわっ!?」
そんな声をあげて、Aが後退する。そんな光景を嘲笑うかのように、虫食い娘は、こちらを見て、口を開けてニタァ…っと不気味に笑っている。腹は立たなかった。Aが後退した理由がわかったからだ。虫食い娘の口内には、羽や昆虫の足。それまで形を生していたであろうものが、無数にあった。
(あ…あ……)
そんな声すらも出ない。硬直する僕らに、虫食い娘はゆっくり近づいてくる。そしてポケットから何かを取り出す。それはカマキリだった。だが、生きちゃいない。そいつは頭が無かった。首の断面がぐちゃぐちゃで、ものすごくグロかったのを覚えている。そして、そいつはカマキリを僕らに突き出して、ニヤリと笑う
「おいぢぃよ……あなだもだべる…?」
虫食い娘は、不気味に笑いそう言った。
(今目の前にいるこいつは、本当に人間なのか?)虫食い娘の狂気に満ちた笑みは、そんなことを連想させるほどだった。足が動かない。虫食い娘は段々と迫ってくる。
「○○(僕の名前)!!逃げよう!」
そう言ったかと思うと、Aが虫食い娘を突き飛ばし、僕はAに手を引かれ、そのまま教室まで逃げた。そこから先生に言おうとも考えたが、普段の素行が悪かった僕らは、信じて貰えないだろうということで、報告はしなかったのですが、この”虫食い娘”の噂は、この事件を境に、瞬く間に広がっていきました。
そこから夏休みが始まり、新学期が始まると、虫食い娘は転校したのか、いつの間にかいなくなっていました。あー、後、Bの嘔吐に関しては、寄生虫による食中毒だったようですが、給食センター側は、「あんな種類の寄生虫が入るなんてありえない」ということで、配膳中に問題があったのではないかということ。それでは…あの時。Bの味噌汁に虫を盛ったのは……
そんなことを連続させるほどだった
の所、連想では無いでしょうか
食虫とか本当に勘弁。コオロギ勧めてくるの頭おかしいと思います。
投稿者です。誤字のご指摘ありがとうございます。訂正致しましたm(_ _)m
昆虫食はこれから主流になると言われていますが、やはりそのまま食べるのは寄生虫などの危険がありその虫食い娘が大丈夫だったのかも気になりました。