A.I子
投稿者:ねこじろう (147)
長編
2024/02/05
18:05
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突然聞こえた女性の声に、俺は驚いて顔を上げる。
ガラステーブルの上のA.I子が、つぶらな瞳を瞬きながら微笑んでいた。
A.I子は続ける。
「ワタシハ アイコトイイマス
アナタハ?」
少し緊張しながら「俺は堀井学。よろしくな」と言うと、A.I子は「マナブサン ヨロシクネ」と右手を差し出した。
そして俺が遠慮がちに右手を重ね、二人の新しい生活は始まった。
※※※※※※※※※※
A.I子との新しい生活。
それは俺が朝から仕事に出掛けた後、A.I子が掃除洗濯そして料理などの家事をしながら俺の帰りを待つという、働く夫と専業主婦のような関係の生活だった。
A.I子は上半身だけしかなかったが、その両手を器用に使い上手に家事をこなしていた。
俺がアパートに帰った後も、普通の夫婦のようは会話が進む。
「ただいま」
「オカエリナサイ。
キョウハ
ドンナ
イチニチ
デシタカ?」
「いつもどおりだけど、ところでさあ明日しないといけないことって何だったかな?」
「センザイ、
ハミガキチューブ、
ティッシュ
ヲカウコト
アト
ハイシャ二
イクコトデス。
チナミニ
センザイハ
ココカラ
ホクホクトウニ
431メートルノトコロニアル
○○スーパーガ、
ティッシュハ
ココカラ
ナンナントウニ
287メートルノトコロニアル
✕✕ドラッグストアガ
ヤスイデス」
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いいですねぇ
ハラハラ、ドキドキ、とても面白い作品でした。
コメントありがとうございます。
─ねこじろう
トラウマに、なりそう。
ドキドキしながら読みました((゚□゚;))
心が痛む
寝れませんね絶対にw
皆様コメントありがとうございます
─ねこじろう