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不思議体験

チョコラブさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

幽霊の見つけ方
短編 2024/01/08 21:07 3,677view

「・・・もし“誰”かとすれ違っていたら、どうなんだ?」

「えっとね、もし“誰”かとすれ違うことがあった場合、
 
 先生ん家(ち)に、その幽霊がいるっていうことなんだ!」

「・・・あははは、そっか。残念だったな。誰とも遭遇しなかったよ」

「せんせぇ~、つまんな~い」

「ほら、さっさと家に帰りなさい!」

彼らが帰った後、私は自分のデスクに戻り、椅子の背に深くもたれて、

あることを考えていました。

「・・・マジか・・・さっきのあれ、嘘だよな?」

そう、あの時、私は彼らには黙っていたことがありました。

頭の中で自分ん家の窓を閉めている際、私は・・・“誰”かとすれ違っていたのです。

玄関前の廊下で・・・中年男と。そして2階にある自分の部屋で・・・

見知らぬ子どもたち3人と・・・

特に、私の部屋にいた見知らぬ子どもたちの虚ろな目が、今でも私の頭から離れられません。

彼らは、私の部屋の様子をジィ~っと見ているだけでしたが、

私が窓を閉めている時は、私のほうをずっと見ていたのでした・・・

その夜から私は自分の部屋が不気味に感じるようになりました。

どこからか、私を見つめてくる複数の視線を感じる気がしてならないのです。

そう思うと、夜、眠るのがとても怖くてしょうがない時があります。

人間、知らなくていいこともあると、そう改めて思うようになりました。

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