けーき
投稿者:Mine (24)
短編
2023/12/24
18:06
2,349view
今日は息子の8才の誕生日。
鈴木さんは仕事帰りにケーキ屋に寄り、注文していたバースデーケーキを受け取って帰宅した。
家族団欒で楽しい夕飯を済ませた後、いよいよ皆んなでケーキを食べようと冷蔵庫から取り出しテーブルに置いて箱をパカっと開けると、「なにこれー!」と家族全員が素っ頓狂な声を上げた。
それもそのはず、出てきたのはチョコレートケーキだった。
注文したのはイチゴのショートケーキである。
「げぇ、あの店員間違えてるよもぉ〜」
店に連絡しようとした所、そのケーキに乗っているプレートを見て鈴木さんはギョッとした。
“何才まで生きるつもり?”
プレートにはそう書かれていた。
鈴木さんは店に抗議の電話を入れ、それから10分程度で店員がケーキを持参して家に来た。
玄関先で店員は泣きそうな顔でそのケーキは明日別の客に渡す予定の物だった事、苗字が同じ「鈴木」だからうっかり取り違えた事を説明し、ぺこぺこ平謝りをしてそのチョコレートケーキを持って帰っていった。
それからトーンダウンした微妙な雰囲気のまま、誕生会は再開されたという。
「しっかし世の中には色んな人がいるもんだな。どんな家庭があんなケーキを注文するんだろうな。」
しみじみと鈴木さんは言った。
このエピソードを聞いた時、俺は吹き出してしまい鈴木さんから叱られてしまったがこれは俺が悪いのでしょうか。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 31票
嫌味な義母にでも贈りつける用かな?( *´艸`)
しかし そういうモンて当日に作るんとちゃうんかね(-ω- ?)