産業医

産業医って、ご存じですか?
知ってる人は知っている。知らない人は知らないかもしれない。

産業医とは企業において労働者の健康管理などを行う医師のことで、専門医学的立場から労働衛生を遂行する者・・・とwikiに書いてあります。労働安全衛生法が根拠になっています。

けっして学校の保険医のように社員が病気だから診てくれる医者・・・というわけではありません。病気なら外の医者に行けと言うのが産業医のスタイル。
大企業ともなると、どこかの有力な医大の先生や理事長なんかを役員待遇で迎えたりして、まぁ名誉職っぽいところもあります。

札幌に住むボクの親しい知人の通う会社にも、産業医がおりました。
精神科の先生ということもあり、社員のメンタル的な相談に乗ってくれたり、指導をしたり、とても良い先生だったそうです。

その良い先生が、ある日突然、警察に逮捕されてしまいました。

先生の娘さんがススキノで人を殺して、その首を家に持って帰って来てしまったそうです。
・・・そこまでなら先生は犯罪者の親ということで終わるのですが、その娘が生首をもてあそぶ動画が警察に押収されており、どう考えてもそのカメラで撮影しているのが親しかいないということで、家族全員が殺人に関与していたとして逮捕されました。

ショッキングな事件に日本中が大騒ぎとなりましたが、当然知人の会社も大騒ぎです。
なんといっても、殺人に関与した先生にメンタル的なことを相談して、もっともらしいアドバイスを受けてきたわけですから・・・。

「人間ってわからんもんですねぇ・・・。どんなに社会的地位があろうが、精神の事を学んだプロの医者だろうが、闇に落ちる時は落ちてしまうんですねぇ・・・」

・・・彼、そんな風に言ってました。