誰も覚えていない
投稿者:りり (1)
長編
2023/07/19
16:44
13,840view
それに私たちが驚いていると
ガタッ!!!
と入口の方から音がして
全員そっちを振り返ったのですが…
そこには同級生のHがいました。
Hは缶のゴミを捨てに来たのだと言いながら
私たちの横を通り過ぎて
食堂の奥にあるゴミ箱に近づきます。
(あれ…?各階にゴミ箱はあるはずじゃ…?)
違和感に気づいてHに声をかけようとした瞬間
ガタゴトッゴトンッ!!!
Hがあと一歩でゴミ箱に近づく、
と言ったタイミングでゴミ箱が大きく揺れました。
Hは悲鳴をあげながら出ていき、
残された私たち3人もとりあえず部屋に戻ることにしました。
その1年後、私は寮の規則に耐えきれず
下宿暮らしをすることになりました。
寮を出る最後の日、H、C美、D奈へ
「あの夜は怖かったねw今後も気をつけて!」
と話すと全員口を揃えて
「何それ?そんなことあったっけ?」
と言うのです。
そしてその時に気づきました。
「何それ?」と言う時の表情が
B子、A子も含めて全員同じで
口角は上がっているのに目は死んでいて
いつものその子達の表情ではないのです。
(あ、私以外また覚えてないんだ。)
2度目ともなると問い詰めることもなく
今思えばおかしな話なのですが
向こうから深く聞かれることもありませんでした。
普通なら気になって色々と聞くはずです。
自分に記憶がないとなれば尚更。
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 24票
これを読んであまりにも寒くなったのでえあこんをけしました
読んでる人に影響が…のあたりで読むの断念しました(´;ω;`)こわいよー
投稿者です。
今更ながら投稿が16:44になっている事に気づき、自分でも驚いています。
コメントいただき嬉しいですが
嘘が嫌いなので伝えておかなければならないと思いコメントしました。
拙い文章から伝わるかと思いますが作り話ではなく実話です。
申し訳ございません。
読んでてやたら背中や腕がゾワゾワしました。
怖い話読んでこんなにそわそわするのって多感な思春期以来かも…と思いながら最後まで読んで納得。
何事もなく忘れる日が来るのを願います。
ちょっと最後まで読んじゃいましたよ。
伝染系?自己責任系?とか言うんですかね?
こういうのタイトルに書いといてください…