実録！恐怖のキャンプ！村井さん危機一髪の巻

「あ、あれだ！あそこだ！」
少し迷いながらも昨夜の現場に辿り着いた。村井が指さした木にロープがぶら下がっている。だが、幸か不幸か、女の死体はぶら下がってはいなかった。

「なんだ。死体なんてないじゃないか」
「あったら困るだろうが！！警察呼ばなくちゃならんし！そこにぶら下がっている女の自殺を手助けしましたとか言わなくちゃならんだろ！」
村井は原西に怒鳴ったが、原西は本当に残念そうにしていたそうだ。
その木のあたりを少し探索すると、あの女が木の上から投げ捨てた包丁が落ちていた。もちろん拾う気になんてならなかった村井はそのままその場所を後にした。

「で、オチは？」
「オチなんてないよ。これで終わり」

「は？つまんねーの！普通、このあとあの女が現れたとかそういうオチが待ってるだろ」
「ふざけんなよ！こちとら殺されかけたんだぞ！」
「刺されていたら面白かったのにな～」
「お前な･･･」
この一件に懲りて少しは大人しくなったかと思いきや、村井は現在進行形で女遊びに勤しんでいる。アケミちゃんもまだ狙っているそうだ。

友人の実話なのでろくなオチがありませんが、少々脚色して書きました。
本人は相当怖かったそうです。みなさんもキャンプの際にはくれぐれもお気をつけて。