と、背後から
…コツ…コツ
微かに聞こえた。
「…えっ」
その場に立ち止まる僕ら。
「…」
怖くて後ろを振り向けない。
けんたも正面を見たまま固まっている。
…コツコツ
確かに音がして近づいてる。
「…」
「…」
2人とも声がだせない。
コツコツ
真後ろから聞こえる。
と
「コラっ!」
いきなり声が背後からした。
「!!!!」
びっくりした僕ら。
けんたは、その勢いで部屋までダッシュし、僕は車椅子から落ちて動けない。
「…あっやばい」
そう思った。
すると。
「あんた達こんな時間に何してるの〜!」
「えっ…」
僕が振り返ると、夜間の看護師さんがいた。
いつも見ている看護師さんがそこにいて僕は安堵から泣いてしまった。
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