夜の病院
投稿者:初めての書き出し小説風 (10)
病院に入院した経験はありますか?
僕は小学生の頃に交通事故にあい3ヶ月間入院してた経験があります。
大人になってみると夜の病院はなんともないですが、子供の頃ってすごい恐怖ですよね。これはその恐怖とアレは…と感じたお話。
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「…なんかめっちゃ怖いんだけど。。」
「誰もいないしすごい静かなのが余計に怖いな…」
当時小学3年生の僕が入院した先の大部屋で一緒になったのは2歳年上の男の子「けんた」。
部屋にはこの僕らしかいなくて、長い入院生活の中で仲良くなりたくさん話したり、お互いが持っているゲームを交換して夜遅くまで遊ぶ仲に。
今日もいつものようにゲームしながら遊んでいるとけんたが
「ごめん、めっちゃトイレ行きたいんだけど…一緒に行かない?」
「えぇ〜…」
夜の病院は怖いから消灯する前にトイレ行くように言われてたし、なにより足を骨折しているから車椅子で移動しないといけない。
「ごめんごめん、でもお願い」
けんたが申し訳なさそうな顔をしながらも、もう漏れそうな感じで言ってきた。
「もう、、しょうがないなぁ」
「車椅子乗るからちょっと待って」
嫌がりながらも用意する。
トイレまで距離にして15メーターもないくらいのところにある。
「準備できたよ」
「ありがとう〜じゃあ行こう」
ゆっくりと部屋の扉を開く。
スゥー
横に開いた扉の先には暗い廊下。
所々にある非常ベルの赤色や、非常口の緑色が光っていて、より不気味さをかもし出している。
ごくり…
僕らはお互いに唾を飲み込んだのがわかった
「…なんかいつも見てるところを違うな、、」
そう言うけんたに
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