夜の病院
投稿者:初めての書き出し小説風 (10)
短編
2023/07/01
18:07
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「…だね、、めっちゃ怖い」
初めて感じた夜の病院は、とても静かで冷んやり。
それで、真っ暗ではないものの、歩きたくないと感じた。
「…い、行くぞ」
「…うん」
もはやおしっこどころではない僕だったが、けんたに付いていく。
きゅる、きゅる
ゆっくりと車椅子を手で漕ぎ進む。
けんたも1歩、2歩と進む。
…
「ふぅ、無事に着いたな」
「…はぁ、、、だね」
いつも使っているトイレが今回すごい長くて、まるでジャングルを冒険したくらいの疲労感。
「もう、はやくして戻ろ」
と、けんたに声をかけた。
「うん、ちょっと待ってて」
しゃー・・・・
無事におしっこが出来たけんたはスッキリしていた。
「ありがとうね。さっ戻ろう」
「うん…」
先ほど来た道を戻る。
ふぅ、めっちゃ怖かった。
トイレに行けたことで達成感とすでに来た道がゆえに安心があった。
きゅる、きゅる
僕らの部屋が近く。
きゅる、きゅる
…
きゅる、きゅる
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