多分地元の神様に怒られた話

私は過去にお話したとおり、地元の土着の神様を家族ぐるみで信仰している。

年末年始だけ行くとかじゃあなくて月に6回とか行く時もある。
一人暮らしを初めてからはむしろ神社が近くなったので回数は増えていた。

さて、ある日いつもの趣味で泊まりで別の地方に心霊スポット巡りをした時である。
その日は近くにその土地で祀られている神様がおり、その神様の神社があった。たぶん狐の神様、というか稲荷関係だった気がする。

そんで、そこの神社に「今回の旅、良ければ見守りください」とお参りした。

心霊スポットの方では問題無かったのだが、翌日なんか気分が悪くなって寝込んだ。
いつの間にか寝ていたらしく、ぼんやり夢のような物を見た。

内容は昨日お参りした神社の敷地の前で私ともう1人誰かがおり、その背後にひょろ長い何かでかいもの、前方にこれまたずんぐりしたでかいものがいるという図を第三者視点で見てる感じ。

そんで、私とそのもう1人が背後のひょろ長いものに触手みたいなので後頭部をペチンペチンと叩かれていた。
そして起きると後頭部にたんこぶができていた。

気になってその、心霊スポットに行く前の神社の方に話をしてみた。
そこの宮司さん(結構ベテランっぽい)に私の地元の神様のことも含め諸々話すと
「恐らく、後方におられたのはそちらの地方の神様、前方におられたのはこの神社の系列の神様の言わば先輩に当たる別の神様で、お前さんの横におったのは恐らくここの神様じゃろうな。ここは人が来るには来るけど新しく来る人はおらんけぇ、新しい人が来たと思って張り切ったんじゃろ。それでお前さんの行く先でちょっとやる気が空回りでも起こしたんじゃろうな。なにぶん、うちの神様結構若いもんで。お前さんのとこの神様もここまでわざわざ出張してくださったんだから帰ったら謝っとけよ。」

との事。言われた通り、帰ったらすぐ新鮮な卵を買ってお供えとお参りをした。
私の地元の神主さんもなんとなく察したようで「神社とかにお参りする信心深さは良いけど、世の中にはお参りしない方がいいものもあるから気を着けるように。」と叱られた。

結局、それ以降、特に大きなこともなかった。ただ、たんこぶは1週間ほどひかなかった。
今度、またその地方に行く予定があるのでその狐らしきものを祀っている神社にまた顔を見せようかと思う。