─おおおお!
スタジオ内に、大きなどよめきが起こった。
「それでは毒島さん、よろしくお願いいたします」
岸川に言われて毒島は大きな白い布袋を台車に乗せたまま、「トロトロくん1号」の傍らに移動する。
そこには、脚立が準備されていた。
「あのお、すみません、その袋には何が入ってるんですか?」
ゴスロリ花子が恐る恐る毒島に質問する。
彼は「ご覧になりますか?」と言ってニヤリと笑う。
花子は毒島の側に寄って、開かれた袋の口から中を恐々覗き込んだ。
とたんに彼女は小さな悲鳴を上げると、両手で口を押さえたまま、スタジオ袖に走り去って行った。
スタジオ内にどよめきが起こる。
「毒島さん、その中には何が入ってるんですか?」
改めて藤田が質問する。
毒島が爽やかに微笑みながら説明を始めた。
「はい、この袋の中には、先日、都内の某所で発見された男性のバラバラ死体の一部が入っております。
関係者から特別に許可をいただき、今日はお持ちしました」
スタジオ内がまた、シンと静まり返った。
説明を終えた毒島はその布袋を片手に提げて脚立に足をかける。
そしておもむろに袋の口に手を突っ込むと、中から人の腕と思われるモノを取り出してきた
それは既に皮膚が紫に変色しており、切断部に赤い肉片が覗いていて生々しい。
スタジオ内のあちこちから、悲鳴が聞こえてくる。
彼は鍋上部の蓋を開くと、その腕を中に放り投げた。
そして次々と人体のパーツを、鍋の中に放り込んでいく。
最後は生首の黒髪を掴んで放り込み蓋を閉じると、笑顔で親指を立てて、岸川に合図を送った。
「どうやら準備が整ったみたいなので、この液晶パネルで設定を行いたいと思いますが、その前に藤田さん、普段のお料理は、辛口、甘口、どちらがお好みでしょうか?」
いきなり岸川から質問をふられた藤田は少し戸惑いの表情を見せた後、「そうですねえ、どちらかというと、辛口ですかね」と答える。
「分かりました、辛口ですね」
そう言って岸川がスタジオ袖に向かって合図をすると、若い女性スタッフが台車に乗せたポリタンクを押しながら持ってきた。
中には八分目まで、液体が入っている。
岸川は鍋の蓋を開け脚立に足を乗せて、そのポリタンクに入った飴色の液体を中に流し込んでいく。
























ひぇっt
悪夢の目白押し。短編映画にしてほしいw
結末が意外でした。あ、純真な女性が危険なパパ活なんてやらんか。