風呂場の手形
投稿者:BIOテルミ (2)
母「あんた話聞いてたんか!?明日父さん朝早いから静かに入れって言うたやろ!?なんで今日に限ってこんなでかい音たてるんや!」
兄「え?何?どういうこと?」
母「はあ?寝ぼけんてんのか?」
兄「いやでかい音なんか立ててへんって。」
母「いやあんたさ、K(私)もM(弟)もあんたの音で起きてんねんで!?父さんは起きてないからよかったけどなあ!」
兄「それやったら俺だって気づくやろ。どういうこと?」
母「もうええわ。はよあがって寝なさい。」
兄「はあ・‥」
兄は訳のわからないままでしたが、疲れていることもあって早めに風呂を上がり、就寝しました。
次の日、私が起きて一階に降りたときのことでした。
母「Kおはよう。ちょっとさ、気持ち悪いことあったんやけど聞いてくれへん?」
私「どうしたん?」
母「あんな、ちょっと風呂場きて。ここにさ、手形あるん見える?」
私「うん・‥」
風呂場の扉に小さい手形がありました。
母「昨日兄ちゃんからきいたんやけどな、・‥」
そう言って母は兄が昨日体験したことを話してくれました。
母「ありえへんやん。こんなところに手形つくなんてさ。しかもあんた背伸びしてもとどかんやろ。Mにも聞いたけどそんなとこに手形なんか付けへんってさ。あんたちょっとさ、ここに手合わして見てくれへん?」
内心気持ち悪いのでいやでしたが、恐る恐る手を重ねてみました。
私「え・‥、ちっさ。」
母「やんな、ちっさすぎるよな。Mの手でももっと大きかってん。」
私「え、じゃあさ、昨日のめっちゃうるさかった音って、・‥これ?」
母「そうかもしれへんな。あんたもいつもより事故とか気いつけや。こういうのって身内巻き込んだりすることもあるしな・‥」
私「わかった。」
その後私は支度をして学校に行きました。
その日の夕方です。私が家に帰ると、家族全員そろって、不穏そうな表情で兄を取り囲んでいます。
私「ただいま・‥どうしたん?」
母「兄ちゃん今から病院送ってくるわ。」
私「え・‥?」
母「帰ってきてからまた話すわ。」
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