風呂場の手形

かえってきた兄は右足に包帯を巻いていました。
私「どんなけがしたん、、」
母「全部話すわ。」

手形事件の翌日、兄は母にバイト先で起きたことをすべて話し、大学へ行きました。
兄はスポーツ大学に通っていました。その日はバレーボールの授業で、授業までの空きコマは、学校内の食堂で過ごしていました。
Y「Tさん（兄）、お疲れ様です。」

兄「おーお疲れー。」
Y「昨日あのあと何もなかったっすか？」
兄「あー実は、、」
兄は昨日の手形事件のことをYさんに話しました。

Y「マジすか‥･、」
兄「Yは何もなかったん？」
Y「今のところは何もないっすね･‥、すいませんでした。巻き込んでしまって、、」
兄「いやあ大丈夫やで。でかい音しただけやし。」
Y「それもかなりやばいっすけどね･‥。てかTさんって見えるタイプでしたっけ？」

兄「全く見えんタイプやわ。普通見えるやつにつくっていうけどな。」
Y「なんでTさんなんすかね、、とりあえず、なんかあったら連絡してください。俺、授業行ってきます。」

Yさんは見えるタイプみたいですが、実害はなかったみたいです。

バレ－ボールの授業が始まりました。
アップ、練習時間は何も問題なかったみたいですが、試合開始したあとのことです。

兄がトスをする番になりました。
兄「あれっ？」

兄はトスをする瞬間に足をひねりました。
すぐに先生が駆けつけました。捻挫していました。

友達「T大丈夫か？おまえけがするとか珍しい～」
兄「足引っ張られた･‥」
友達「え？」
兄「なんかおかしいわ。」

先生「変な捻挫の仕方やね。普通は横に捻挫するもんやけど。」
兄「･‥。」
先生「今日は帰って病院行きなさい。部活は欠席連絡入れておくから。」
兄「わかりました･‥。」