写らなかった左足
投稿者:BIOテルミ (2)
私が幼稚園の頃の話で、親から聞いただけなのではっきりと覚えていませんが、その頃私の兄はまだ小学生だったんでした。
後々私もその小学校に通うようになるのですが、その日は兄の運動会で、父、母、私の三人で見に行っていました。
兄が出場するプログラムまでまだ時間があったので、飼育小屋の近くのベンチで待機していたんです。
暇だし、写真でも撮るか~ってなって、母がそのとき使っていたカメラで私の写真を撮ったんです。
直立して、左手でピースをしていたはずでした。撮った写真を確認したら、左足の膝下が写っていませんでした。
足を後ろに曲げたのかなと父と母は私の方を確認しましたが、まだそのポーズのまま突っ立っているんです。
一気に冷や汗をかいた父と母は、すぐにその写真を消してしまいました。
あとから調べてみると、この写真はご先祖様からのメッセージで、「左足のけがに気をつけなさい」というものだったみたいです。
たしかその二週間後でした。左足に一生残る傷を負いました。今でも残っています。祖母の自転車の後ろに乗って、買い物に行こうとしたときでした。
祖母が自転車をこいだ途端、「ガリッ」という、鈍い音が聞こえました。私の左足が、車輪の間に挟まって、足首を深く切っていました。
幸いアキレス腱は切っていませんでした。そして、不思議と痛みはありませんでした。
後々その小学校に入学して、10数年務めている理科の先生から聞いた話ですが、その地元の小学校はもともと、お墓を埋め立てて作られたそうです。
実際に出ることも度々あると聞きました。この話は関係あるのかわかりませんが、これが私の体験した怖い話です。
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