温泉街で有名な某県の廃墟ホテルへ行った後の話
投稿者:ヌバヒョイ (1)
私は、あの日以降、廃墟に行くのは気が引けていました。友人Aも同じ気持ちだったのか二人で廃墟めぐりに行くことはそれ以降ありませんでした。
その日は二人で温泉に行って、外食をして夜に帰ることになりました。友人Aの家に着いた時に2階が気になりましたが、何となく見ることをやめてしまいました。
そのあと友人Aを送って家に帰り着いてゆっくりしていると、友人Aから電話がかかってきました。電話に出てみると、友人Aは困った感じで「親が変なこと言うんだよな。さっき家に帰ったら、あんた2階にいたんじゃないの?っていうんだよ。なんか気味悪くね?」と言っていました。
私は、昼間に友人Aの家の2階で見た人影の事を思い出しましたが恐怖を煽っても良くないなと思い「気のせいでしょ。」と言って対応しました。
友人Aは「そうかなあ。まあいいか。」と言って電話を切りました。私も気のせいだと自分に言い聞かせていました。
しかし、また別の日に友人Aから電話があって、今度は「おかんから2階から出入りするのやめなさいって言われるんだけど…」と。
友人Aの家は2階から出入りしようと思えばできる家でしたが、私も友人Aもそんなことをわざわざするはずがありません。友人Aは「これって廃墟ホテルに行ってからだよなあ。」と言っていました。
私はこれはただごとではないなと思い、実は友人Aの家で人影のようなものを見たことを告白しました。友人Aは驚いて「そんなことあったの?」と、もう一度「やっぱり、廃墟ホテル行ってからだよなあ。」というので、私もそう思うと伝えました。
後日、友人Aは両親に廃墟ホテルに行ってからおかしなことが起きていると両親に伝えて、お祓いにいったそうです。その後は、おかしなことはなくなりました。
当時の事を友人Aに話して聞いたところ、「あの時は母親の雰囲気が違っていた。」とも話していました。
なぜ車の持ち主である私ではなく友人Aだったのか。それはわかりませんが、体質とかもあるのかもしれません。
今考えてみると、初めて廃墟ホテルに行って帰ろうとしたとき、なぜか車のカギが空いていたことを考えるとゾッとします。
それ以来、私たちは廃墟ホテルや心霊スポットのようなところに行くことを全くしなくなりました。
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