叫ぶおっさん
投稿者:しゃくれ (3)
短編
2021/03/05
12:15
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そをほじるTにはまるで他人事の様だ。
高速に乗り、またいつもの様に嫁のおにぎりを
頬張る。
今日はたらこだ。
そんな中、フロントガラスに雨がパラパラと落
ちだした。
俺はTを睨む。
Tは相変わらずニヤけながら人差し指の鼻くそ
を自分の太もも辺りに擦りつけた。
俺は心の底からコイツ死ねばいいのにと思っ
た。
それから10分もしない内に雨は本降りになっ
た。
俺「はぁ…帰る?」
T「まだゲームは始まったばかりだ!」
俺「…」
その頃俺はどーやってコイツを殺そうか考えて
いた。
俺「ま、いいや。そー言えばあのおっさん今日
も居るかな?」
T「そりゃ居るよ!ヤツは間違いなく居る!」
そんな話をしてたら例の橋に差し掛かった。
俺達は目をこらして橋を見た。
T「ほれっ!居るじゃん!いつもの様に傘…ん
んっ!?」
Tと同時にいつもと違うおっさんの行動に俺も
驚いた。
おっさんは柵によじ登り雨の中傘を振り回しな
がら叫んでる。
しかしTは大笑いしながら
この話は怖かったですか?
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どういうことだろう
あの日、おっさんは飛び降り自殺したんだと思う
テンポが良い。じわ怖かな。実話系はオチがスッキリしないけど、良い雰囲気。
ありがたき幸せ
細かいことで申し訳ないが、何度も出てくる「ほうばる」が気になってしまって…
正しくは「ほおばる(頬張る)」だよな?
しゃくれです。はい頬張るです。すみません。すぐに直します!