心霊スポットに行った時の不思議な話
投稿者:HAL (7)
これは神奈川県に日帰り旅行に行った時の話です。
職場の友人から『横浜中華街に行かないか』と誘われ、友人と私、そして同じ職場で働いている、車を出してくれた私の親戚の3人で、東京から神奈川県の横浜中華街へと向かいました。
そこで中華料理に舌鼓を打ち、その後は私の希望で記念艦三笠のある公園へ行き、内部を観覧。
その後、何をするでもなく日が暮れるまで海を見ている時に、ふと親戚が言いました。
『観音崎公園に行ってみない?』
神奈川県横須賀市にある観音崎公園。
ここは灯台があり、昼間に行くと景観が良く、白い灯台が森林に立つ海沿いの観光スポットとして有名な場所です。
しかし、ここは夜になると一転して『心霊スポット』として有名な場所に様変わりします。
その理由の内の1つが、ここには第二次世界大戦中に亡くなった船員6万人を慰めるための慰霊碑があること。
そしてもう1つが観音崎公園にあるトイレ、ここが有名なスポットとなっています。
このトイレにて自殺した女性がおり、ここにその女性の幽霊が出るとのこと。
神奈川県ではかなり有名な心霊スポットとなっています。
時間は日も暮れ、肝試しには丁度良い時間となっていました。
個人的には翌日に仕事があったので早く帰りたかったのですが、翌日が休みの2人は意気投合。
そのまま観音崎公園へと行くこととなりました。
さて、観音崎の手前までは明るいのですが、その先はぽつぽつと街灯があるだけの真っ暗な場所。
車のライトを頼りに、観音崎公園へと向かっていきます。
道中、特に何事もなく観音崎公園に到着し、問題のトイレへ。
…行ったのは夏場でしたが特に入って何が起こったということもなく、トイレを済ませて戻りました。
するとそこに丁度、トイプードルを2匹連れた犬の散歩中のお婆さんが現れ、挨拶をして他愛のない話をしました。
犬の種類や年齢、そしてここで肝試しをする人が多いことなど、本当に他愛のない会話。
その後、お婆さんに見送られながら、噂のあったトンネルなども通りましたが何もなく、観音崎を下りました。
そうして高速に乗り、音楽を聴きながら運転席と助手席で話す2人を見ながら、特に何もなかったことに安堵していました。
何を隠そう、そういうスポットが苦手であり、自分で進んで行ったりはしないので、気乗りがしなかったこと。
そして有名な心霊スポットで何も起こらなかったことに安堵し、ふうと車の中でため息をつきました。
そこで、1つ違和感に気付いたのです。
何かおかしくないだろうか?と。
ふと、車内の時計を見ました、時刻は夜の9時。
観音崎を離れてから30分ほど時間が経っているので、夜8時頃にあの観音崎のトイレに居たことになります。
確かに、心霊スポットと呼ばれているトイレでは何もありませんでした。
出た後にお婆さんと他愛ない会話をしました。
怖い話ですね。幽霊じゃないことを前向きに祈ります。