逆に鍵盤ハーモニカを完璧にしてやる!と意気込んでた。
ところが、自宅で練習すると隣人からクレームが来た。
学校に居残るのも時間が限られているし、休み時間も足りない。
ただでさえマイナススタートなのに、完璧にするつもりが他のみんなと練習時間が大差なく、
みるみる取り残されてしまった。
夏休み明けの9月、俺は自宅で練習できないがために
しょっぱなの全体練習で何もできなかった。
みんなは家で練習したのか、夏休み前よりうまくなってる。
そりゃ下手なやつもいるけど、俺が一番やばかった。
んで、先生に激怒された。
夏休み中なにしてたんだ。周りの足引っ張ってる自覚がないのか。と。
俺は自宅で練習できない事、そもそもリコーダーを希望してたのに無理やり
鍵盤ハーモニカにされたことを涙ながらに訴えた。
それでも、大人と子供。やはり口じゃ敵わないし、
そもそも最終的に鍵盤ハーモニカを受け入れているので、
お前の練習不足なんだと、うなずくしかなかった。
音楽に力を入れていた担任は、俺が謝ってもずっと怒り続けてた。
慰めてくれる友達もいたが、その友達も謎に怒られて、
結局全体練習の半分以上が俺への説教だった。
もう鍵盤ハーモニカもコンクールもやりたくない、
これ以上怒られたくない。
そう思っていたら、また急にトイレにテレポートしたんだ。
数分して家の電話に学校から電話がかかってきた。
教頭「俺君のお母さんですか!?俺君が見当たらなくて、、、、
今総出で探しています!お母さんもできれば自宅付近を見てもらえますか?」
後に友達から聞くと、怒られている最中にぱっと消えたそうだ。
先生も児童もパニックになって、慌てて家に電話をかけたようだ。
























怖くない!でも凄い興味深くて読み続けたくなる良作でした。
私もテレポートではないのですが、小学生のときに先生から身に覚えのない理不尽なことで怒られて相当頭にきたときに、電球がバチっと切れたことが2回あります。子供の時って防衛本能でナニカが使えるのかもしれないですね。