詮索してはいけない霊媒師の話
投稿者:神助 (16)
私は、怖い話や都市伝説と言った類のものが大好きである。
普段から何か面白い話題はないものかとしょっちゅうネットで調べたりしている。
そして私の父もまた結構なマニアで、世間では所謂『陰謀論』と言われる系の本をたくさん持っていました。
そんなある日、読書好きの父から興味深い話しを聞く事になる。
それが今回の事件の始まりです。
「チベットのピラミッドの座標を調べてくれ、六角形のやつだ」
父からの突然のLINE。
チベットにピラミッドなんかあるの??しかも六角形ときた!
そう思いつつもとりあえずGoogleで検索する私。
「ん~…」
六角形のピラミッドはヒットしないなぁ。
何度か検索ワードを変えてみるもののいっこうに出てこない。
そうだ、マップで見てみよう。
Googleマップを開きチベット中を探す私。
……ない。
「ないよ。情報一切ないどころかGoogleマップにすら載ってないよ」
すると父「やはり!」
いや、やはりってなんやねん!
私は思わず関西弁でツッコミを入れたくなった。
そして父は一枚の写真を送信してきた。
白黒写真。そこには確かに六角形のピラミッドらしきものが写っていた。
「これが例のピラミッドだ。チベットのサンポ(ツァンポ)峡谷にある」
私「え?この写真どこで入手したの?」
父「この本に載っている」
再び父が送信してきた写真、それは飛〇昭〇さんの本でした。
何でも、サンポ峡谷にあるこの六角形のピラミッドは地底王国シャンバラに続いているんだとか。
続けて父は話す。
「昔、ナチスドイツのヒトラーが緑龍会と共にこのサンポ峡谷を訪れた。そしてそこにいた二人の女霊媒師を連れて帰った」
お、霊媒師!霊媒師と聞いて興味が湧く私。
父「女霊媒師は二人ともモンゴロイド、それぞれ『赤人』『青人』で、罪人だった為地上へ追放された」
私「元は地底人だったって事?」
父「そうだ。そしてナチスドイツ崩壊後、アメリカのペ〇タ〇ンの地下に幽閉されている」
「彼女たちの寿命は1000年、しかし地上では寿命が縮んでしまう為真っ暗な地下で過ごしている。
今は500歳くらいだろう。
アメリカでのコードネームはそれぞれ『マリア』と『シグルン』」
「ふむふむ。すぐに検索する私」
そんな浮世離れした話を真面目にする親子はおそらく今日この日本において私たちくらいであろう。
検索結果、ネット上の情報は相変わらず殆ど無いに等しい。
唯一見つけたものは『白人女性のマリアとシグルン』
父「それはガセだ、白人ではない!本物はモンゴロイドだ」
女霊媒師、興味深い内容ですね!