働くお稲荷さん
投稿者:神助 (16)
ある年の初詣での出来事です。
友達のモーリー(あだ名です)と東京都の某市のお寺に初詣に行きました。
このお寺は地元ではそこそこ有名で、毎年参拝客もたくさん来るメジャーなお寺。
モーリーは何度か来た事があるらしいが私はこの日が初めてでした。
元旦は過ぎているにも関わらず、噂どおりの人混み。
混んでるのやだなぁと内心思いつつ、境内に入るモーリーと私。
するといきなり見えてきたアレ!
狐の石像。そう、お稲荷さんだ。
お稲荷さんに良いイメージなど皆無な私。
『うわぁ、狐かぁ……』
そんな心の声がモーリーに届く筈も無く、意気揚々と進むモーリー。
モーリーは参拝の為に迷わず住所と名前を記入。
それを横目に「あ、私はいいよ~」
「え?なんで?」
断る私に不思議がるモーリー
「まあ、あれだよ」
「…よく分からんけど、分かった」
さすがはモーリー、『あれ』で察してくれたようだ。
(厳密に言うとただ突っ込んで聞くのが面倒だったのだろう(^^;)
その後無事参拝を終えて帰宅。
いつもの様にTVを見ながらお菓子を食べて、入浴後電気を消して布団に入る。
うとうと眠くなってきた。
2、30分くらい寝たのだろうか…私は話し声で目が覚めた。
「おかしいな……」
「名簿に載ってないね、何でだろ?」
「でもこの人で合ってると思う」
目を凝らすと電気の消えた薄暗い部屋の中に狐のお面を被った二人組が立っていた。
人が寝てるのにやかましい奴らだなと思い声をかけてみた。
「ねぇ、うるさいんだけど。何を話してるの?」
すると狐面の二人は少し驚きながらも私の問いかけに答えた。
悔いが残りますね。
この話好きだなー!
私はお稲荷さん好きだから是非うちに来て欲しい!