事件記者 朽屋瑠子
投稿者:kana (210)
・・・・・・
「すっかりお世話になりました」
帰り支度を整え、ジムニーのラゲッジに道具をしまいこむ朽屋。
もちろん例のライフルもすでに収納済みだ。
実は朽屋が眠っている間にリーダーがこのライフルをいじりまわして遊んでいたらしい。
「欲しいな~それ」と言っていたが、
「こんなピストルグリップの付いたライフルなんて、狩猟用に公安が絶対認めませんからね。逆に逮捕されますよ」と脅しておいた。
それに、リーダーも秘密にしてくれることを快諾した。
昨晩、教会に降りた「お掃除部隊」を目撃したせいだろう。
「しゃべると、命の保証はできませんからね」
というとビビって手を合わせてきた。
「なんにも言いませんから、命だけはご勘弁を~」
「あっそうだ、和尚さん!」
「はい?」
「これ、数珠、お返しします。助かりました。お守り代わりになりましたよ」
「そうですか、それはよかった」
「あと、和尚さんは自分のクルマであの教会まで行かれてましたよね」
「ええ・・・そのうち取りに行かねば・・・」
「私から連絡して、おクルマ届けさせます。ご心配なさらず。
ていうか、たぶんあの辺一体しばらく立ち入り禁止になるはずですから」
「わかりました。何から何までありがとうございます」
「それじゃ、私はこれで」
ジムニーに乗り込む朽屋。お辞儀をして手を合わせる和尚。
「オーイ!お嬢ちゃん!クチヤーー!!いろんなこたぁぜーーんぶ忘れたけど、
あんたのことは忘れねーーーからなぁ!!今度は遊びに来いよーーー!」
手を振る朽屋。
青い空と美しい山の景色が、昨日のことをすべて吹き流してくれるようだった。
・・・・・・
「え~~何々?夜な夜な現れる犬の霊と交信する謎のジジイは、実はUFOを呼ぶ宇宙人の仮の姿??」
kamaです。
こちらのお話を読む前に、私の投稿した「狩り宿の男」と「狩りの真実」をお読みになられると、前日譚としてより作品が楽しく読めると思います。
よろしくお願いします。
kamaです。
主人公の朽屋瑠子の声は、にじさんじのVtuber、レイン・パターソンさんの声をイメージしながら書きました。
前日譚とどちらも読ませていただきました!
とても読んでいて夢中になれる文章で素敵でした…..!
描写が細かくて、情景がわかりやすく脳裏に浮かんできて読みやすかったです!
続きも楽しみにしてます、!
↑kamaです。たくさん読んでいただいてありがとうございます。感謝!!
次回の予定は来年ですか?
↑kamaです。
次回作は来年になりそうですね。
他にも投稿しておきたい作品がたくさんありますので、次回のクッチャルコはお正月休みにじっくり書きたいと思います。
そう言えば確か以前に猪にまつわる話を投稿されましたが「殺生石」の周りで猪の死骸が発見したみたいだな。
↑なんだか意味深ですね。
おちゃらけて始まったから笑える話かなと思ったら
途中「スゴイ!お姉ちゃんもスゴイ!人間ってスゴイんだね!人間大好き!!」って子犬のセリフで
(´;ω;`)ブワッ ってなった。
↑kamaです。ありがとうございます。犬好きな人にはかわいそうなシーンもあり、申し訳ないです。
kamaです。
19ページ目にあった
「実は朽屋が寝てしまったあとにリーダーがあれこれいじりまわして遊んでいたらしい。」
という文章は、リーダーが朽屋の体をいじってるようにも読めてセンシティブでしたので、
「実は朽屋が眠っている間にリーダーがこのライフルをいじりまわして遊んでいたらしい。」
に変更させていただきました。
投稿後にも変更できるのが奇々怪々さんのいいところですね。
一昔前のSSをみたいで読みやすくて面白いです。クッチャルコはそのうち「キミたち〜!」とか言い始めるんですか?w
↑kamaです。どこかでいれますかw
獣医の犬の話しとか犬系多いですね
犬飼ってるんですか?
↑kamaです。
今は飼ってませんが犬も猫も鳥もハムスターも飼ってたことがあります。