事件記者 朽屋瑠子
投稿者:kana (210)
「おはようございます!そんなことよりワタシ・・・」と言いかけたところで
お腹がぐきゅるると鳴った。
「・・・た・・・食べます、ご飯・・・」
寺だというのに、なんとうまそうな朝食の膳。白飯に麩の味噌汁。
がんもどき、だし巻き卵、茄子の煮びたし、かまぼこ、漬物、甘納豆などが朽屋の目の前に並んだ。
(うわ~旅館に来たみたい)
「いただきます」
「朽屋さん、おはようございます」斉門和尚がやってきた。
「あっ、おはようございます!いただいています!」
「えぇ、どうぞお召し上がりください。昨日は大変なことでしたなぁ。私まで助け出されまして、
ありがとうございます」
「ふふ、そうですね。和尚さんも行動力ありすぎですよ、一人で乗り込むなんて」
「そうですね・・・どうしても確かめたくて・・・彼らがノテさんの件にかかわっているのかどうか」
「あの・・・和尚様・・・折り入ってお願いなんですが」
「ハイ、なんでしょう」
「昨日あった出来事は、すべて見なかったことにしておいてくださいませんか?」
「わかりました」
「えっ!、わっ!、びっくりした~そんなすぐ受け入れてもらえるんですかっ!!」
「ははは。昨日の事は、とても尋常ではありません。が、それ以上に朽屋さん、
あなたが尋常じゃない。あなたには大いなる秘め事があるようだ・・・。
ですが・・・この世には知らない方が良いこともあります。私がそれを知ったところで、
いったいなんになりましょう。無意味というほかない。
だから今はすべてを忘れ、私は御仏の元で修行を続ける一僧侶に戻るのが一番なのです」
「さすが和尚様。助かります。あとはリーダーが承諾してもらえるか・・・」
そう言うと、噂をすればなんとやら。リーダーの声が山門の方からする。
「お嬢ちゃんいるかー!イノシシの肉もってきてやったぞ~!」
「まったく、リーダーにも困ったものです。しばしお待ちあれ」
和尚が立ち上がってリーダーを出迎えに行く。
「リーダー、そのようにして獣肉を境内に持ち込んではなりません!」
(・・・あーあ、リーダー怒られてる)
しばしの安寧を楽しむ朽屋。
(リーダーには私からキツく言っておこう。いう事聞かないと狩猟免許剥奪だよと)
kamaです。
こちらのお話を読む前に、私の投稿した「狩り宿の男」と「狩りの真実」をお読みになられると、前日譚としてより作品が楽しく読めると思います。
よろしくお願いします。
kamaです。
主人公の朽屋瑠子の声は、にじさんじのVtuber、レイン・パターソンさんの声をイメージしながら書きました。
前日譚とどちらも読ませていただきました!
とても読んでいて夢中になれる文章で素敵でした…..!
描写が細かくて、情景がわかりやすく脳裏に浮かんできて読みやすかったです!
続きも楽しみにしてます、!
↑kamaです。たくさん読んでいただいてありがとうございます。感謝!!
次回の予定は来年ですか?
↑kamaです。
次回作は来年になりそうですね。
他にも投稿しておきたい作品がたくさんありますので、次回のクッチャルコはお正月休みにじっくり書きたいと思います。
そう言えば確か以前に猪にまつわる話を投稿されましたが「殺生石」の周りで猪の死骸が発見したみたいだな。
↑なんだか意味深ですね。
おちゃらけて始まったから笑える話かなと思ったら
途中「スゴイ!お姉ちゃんもスゴイ!人間ってスゴイんだね!人間大好き!!」って子犬のセリフで
(´;ω;`)ブワッ ってなった。
↑kamaです。ありがとうございます。犬好きな人にはかわいそうなシーンもあり、申し訳ないです。
kamaです。
19ページ目にあった
「実は朽屋が寝てしまったあとにリーダーがあれこれいじりまわして遊んでいたらしい。」
という文章は、リーダーが朽屋の体をいじってるようにも読めてセンシティブでしたので、
「実は朽屋が眠っている間にリーダーがこのライフルをいじりまわして遊んでいたらしい。」
に変更させていただきました。
投稿後にも変更できるのが奇々怪々さんのいいところですね。
一昔前のSSをみたいで読みやすくて面白いです。クッチャルコはそのうち「キミたち〜!」とか言い始めるんですか?w
↑kamaです。どこかでいれますかw
獣医の犬の話しとか犬系多いですね
犬飼ってるんですか?
↑kamaです。
今は飼ってませんが犬も猫も鳥もハムスターも飼ってたことがあります。