そして鬼の名は”仙山鬼” せんじょうき、と読むらしい。
意味はよく分からないが、封印の際に名が必要で、僧侶が名付けたらしい。
封印はすれども、そこに迷い込んだ血縁者はそこに入ることができ、
鬼はそういった迷い人を食い、今の今まで生きながらえている。
ちなみに、脳を食う邪法は異性の脳で寿命を延ばし、
同性の脳を食うと力が増すらしいが、後者は定かではない。
川に迷い込む人間は狩りをする男が大多数で、
俺を野放しにしたのは女を食うため。
一歩間違えば食われていたんだと思うと怖くて仕方がなかった。
で、Gさんに与えられた役目は鬼をだますこと。
今、Rの血筋で力を持つものはいない。
探しているから、と間延びさせ続けることが俺の任務。
でないと、また憎悪の念が増し力を持ってしまう可能性がある。
封印も時とともに弱まる。
怒らせないよう食物を供え、世間話をし、気をそらす。
鬼の封印が解け力を持っていれば、
血縁の遠い俺でも転生の法を使うこともできるかもしれない。
絶対に滝には入るな、念を押された。
以上がGさんのお話。
月1回、必ず供え物をして、会話をしている。
ただ一つ問題なのは、山のふもとが開発され、観光人口が増えていること。
河原でキャンプする人もいて、もしその中に俺と同じように血縁者がいたら…
女が滝に迷い込んだら…
時代が逆行して、人間が鬼に恐れる日が来るのかもしれない。
Rの血筋は霊媒師のおばさんとGさんで終わる。

























不思議なお話ですね。
面白すぎて困った…
鬼とはどんな会話してるんですかね?現代までの歴史の話で逸らし続けられそう
もしかして大崎市の鬼首ですか??
面白いけど変にリアリティ出さない方が良かったかなと。尻萎みもちょっと残念。
でも最近読んだ中では良作だと思う。
親戚が、秋田県仙北郡の鬼首に
住んでいたので、
ちょっとわくわくしちゃいました(^^)
面白いですね。
こんな事言っちゃ興ざめですが、転生する際に目を古枝で刺してるのに鬼になった僧侶は目が見えてそう。
自分も秋田民だけど、地味に怖すぎる…
女だし、直感的に本気でやばい気がする
近付かんどこ…