婚活パーティーの帰りに
投稿者:ねこじろう (149)
去年の末、10年お付き合いをした彼氏に振られました。
それで今年に入ってから婚活を始めたのですか、なかなか良縁に恵まれません。
両親も既に亡くなっており、唯一の身内である兄も去年バイク事故で亡くなりました。
もしかしたらこのまま1人で歳をとり、孤独なまま死んでいくのでは?とか考えると、ゾッとします。
最近は、そんな惨めな最期を迎えるくらいなら、いっそのこと、、、
などという恐ろしいことまで思ったりします。
もし貴男様が独身で、こんな寂しい女に少しでも興味がおありならお電話ください。
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数年前なら、こんな落書き一笑にふしただろうが、その日の俺は少々精神的におかしかったのだろう。
スーツの内ポケットから携帯を出すと、扉に書かれた電話番号をタッチしだした。
果たして、、、
コール音が鳴り出した。
何故だろう心臓が次第に心拍数を上げていく。
携帯を持つ手のひらに、じんわりと汗を感じる。
1分ほど経ったくらいに突然コール音が途切れ、ぶつりと電話が繋がった。
緊張した面持ちで声を出す。
「もしもし」
…………
返事が返ってこない。
再び声を出す。
「もしもし」
…………
やはり返事はない。
─なんだ、やっぱり悪戯だったのか。
そう思って携帯を切ろうとした時だ。
「、、、はい」
女のか細い声が聞こえた。
俺は慌てて携帯を耳にあてると、吃りながらも必死に喋りだした。
「あの、今ト、、トイレの扉を見て電話してるんですけど、もしよろしかったら、い、一度お会いできませんか?」
ヒトコワじゃないじゃん!!
呼出音は聞こえなかったのですか?
↑ホントそれ!汚い公衆便所で失神する投稿者さんを想像しただけで大変気の毒で何より。
尻は拭いていたのですか?
トイレのドアを見て電話しています。で、吹いた。